GeForce RTX 5090で基板やマザボまで燃える事例が登場
NVIDIAが2025年1月30日に発売した最上位グラフィックカードのGeForce RTX 5090は最大575Wと言う消費電力を12V-2x6コネクターで供給することから発売後はこの電源コネクターが溶けると言った不具合が複数件発生しており、特に電源周りの設計に何かしらの不備が疑われています。ただ、NVIDIAなどはこの件について声明などを出しておらずその多くはユーザーによる過失で片付けられているのが現状ですが、今回台湾にてGeForce RTX 5090の電源コネクターではなく、基板自体が焼損し、マザーボードやケースまで焦がすと言う深刻な不具合が発生したことが報告されています。


台湾のGamer TWの掲示板にGeForce RTX 5090の不具合が報告されています。不具合が起きたグラフィックカードはZOTAC製の「GeForce RTX 5090 AMP Extreme」で、状況としてはBattlefield 6をプレイ中に急に画面がフリーズし、そのあとすぐにPCケース内から閃光と焦げた臭いがしたとのことです。また、PCケースを開けて確認するとGPUから約10秒間ほど炎が上がっていたとのことで、この火災によりグラフィックカードの基板は焼けこげたほか、マザーボードやSSD、PCケースやCPUクーラーまで黒く焦げるといった被害が出たとのことです。
原因は電源コネクターでは無く電源供給を行う部分?
焼損したZOTAC製のGeForce RTX 5090 AMP ExtremeではPCI Expressインターフェースのラッチ部分の横が特に激しく燃えています。

この部分にはGDDR7などに電力供給を行うMSVDDレールのチョークやMOSFETがレイアウトされている箇所になります。そのため、この箇所のチョークやMOSFETが何らかの原因で破損してしまい、結果的にアーク放電などを発生させて周辺部品を焼き尽くしてしまったと推察されています。
今回の焼損に遭遇したユーザーによるとGPUの消費電力を下げるUndervoltingを行っていたとのことですので恐らく今回の不具合はたまたま不具合がある個体であった可能性もありますが、GeForce RTX 5090を巡っては電源コネクターに加え、コンデンサーが爆発する事例も何度か発生しているため、575Wと言う消費電力に対して、余裕があまり大きく設定されていないことからコネクターや基板の電源回路でのトラブルが発生しやすい可能性はありそうです。
なお、今回発火したPCはメーカー製のBTO PCであったため、現在は販売店や代理店、そしてZOTACと共に共同で調査が進められているとのことですので今後もし多くのユーザーにも影響が及ぶような不具合があれば何かしら情報が出てくると考えられますので、GeForce RTX 5090ユーザー、特にZOTAC製RTX 5090を使っているユーザーは続報に注目です。
(自分もGeForce RTX 5090 AMP Extreme使っているので少し怖いです。ただ、気休め程度にゲームをするときはいつもGPUファンの速度を90%ぐらいに設定しています。。。)
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