PlayStation 6 (PS6) のスペックや性能に関するリーク情報が登場
ソニーが販売する家庭用ゲーム機PlayStation 5 (PS5)は、2020年11月の発売からまもなく5年が経過しようとしており、次世代機にあたるPlayStation 6 (PS6)の開発が進められていると見られています。そんな中、PS6の性能を左右する内蔵チップセットのスペックや、その大まかな性能に関するリーク情報が登場しました。
今回のリークは、半導体関連のリークで知られるYouTubeチャンネル「Moore's Law is Dead」によるものです。情報によると、PS6に搭載されるチップセットは、現行のPS5と同様にAMD製のCPUとGPUを統合したAPUが採用される計画とのことです。これにより、PS5やPS4との後方互換性も確保されると見られています。リークされた主なスペックは以下の通りです。
- CPU: Zen 6 アーキテクチャ (8コア)
- GPU: RDNA 5 アーキテクチャ (40〜48 CU)
- UDNAという名称になる可能性も
- GPUクロック: 3.0 GHz以上
- メモリ: GDDR7 (32Gbps以上)
- メモリバス幅: 160-bit または 192-bit
この構成により、描画性能はラスタライゼーションでPS5の約3倍、レイトレーシング性能に至っては3倍以上もの向上が見込まれるとされています。
なお、PS6の製造は2027年中旬から開始され、発売時期は2027年秋から2028年初頭を目標に開発が進められている模様です。
PS5に比べてバス幅縮小もGDDR7化で帯域幅をカバー
今回リークされたスペックを、現行のPS5およびPS5 Proと比較すると以下のようになります。
スペック | PS6 | PS5 Pro | PS5 |
---|---|---|---|
CPUアーキ | Zen 6 | Zen 2 | Zen 2 |
CPUコア数 | 8コア | 8コア | 8コア |
GPUアーキ | RDNA 5 (UDNA?) | RDNA 4 | RDNA 2 |
GPUコア数 | 40~48コア | 60コア | 36コア |
GPUクロック | 3.0 GHz+ | 2.35 GHz | 2.23 GHz |
メモリータイプ | GDDR7 32Gbps | GDDR6 18Gbps | GDDR6 14Gbps |
メモリーバス幅 | 160/192-bit | 256-bit | 256-bit |
帯域幅 | 160-bit = 640 GB/s 192-bit = 768 GB/s | 576 GB/s | 448 GB/s |
容量 | 18~20GB? | 16GB | 16GB |
PS5に対してPS6はアーキテクチャーなどが刷新されていますが、CPUのコア数は引き続き8コアを採用すると言うことで、ゲーミングに特化する状況では今後も8コア以上は必要ないと言う判断のようです。
GPUはPS5の36コアに対して、PS6は40~48コアで増えているほか動作クロックが2.23 GHzから3.0 GHzを超える水準まで引き上げられるため、RDNA 5へアーキテクチャーが刷新されることを踏まえるとGPU性能は大きく向上すると言えそうです。
一方で、メモリ仕様はコストとのバランスを考慮した構成になっているようです。バス幅はPS5の256-bitからPS6は160-bitまたは192-bitへと削減される見込みです。しかし、これを32Gbpsという超高速なGDDR7メモリで補うことによりメモリ帯域幅そのものはPS5 Proを上回る速度を実現する計画のようです。
VRAM容量は18GBに微増? 20GBまで増やされる可能性も
今回のリークではメモリ容量は明らかにされていませんが、採用されるGDDR7のモジュールあたりの容量は2GBまたは3GBになると考えられています。これを基にバス幅から搭載可能なメモリ容量を計算すると、以下のようになります。
メモリー | 3GB GDDR7 | 2GB GDDR7 |
---|---|---|
160-bit (片面実装=5枚) | 15GB | 10GB |
160-bit (両面実装=10枚) | 30GB | 20GB |
192-bit (片面実装=6枚) | 18GB | 12GB |
192-bit (両面実装=12枚) | 36GB | 24GB |
現行PS5の16GBを超える容量で、かつコスト的に現実的な構成を考えると、192-bitバス幅で18GB (3GBx6枚)、あるいはバス幅を削減してAPUのダイサイズを縮小するコストメリットを重視し、160-bitバス幅で20GB (2GBx10枚)といった選択肢が考えられます。このあたりは、今後の開発状況により明らかになっていくと見られています。
PC向け製品と共通設計としPS5からの大幅値上げ抑制も模索?
PS6に搭載されるAPUは、TSMCの3nmプロセスで製造されるとのことです。しかし、この最先端プロセスはPS5が採用している7nmに比べて製造コストが2倍以上に跳ね上がると言われています。
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そのため、製造コスト削減が行われなければPS5を超える販売価格にせざるを得ない状況となりますが、この対策としてAMDはソニーに対し、デスクトップ向け次世代Radeonで採用予定の『AT2 GPU』をPS6のAPUに流用することを提案しているとのことです。
もし仮にデスクトップ向けGPUの設計が流用されれば、AMDの超解像技術「FSR」の次世代版などがより最適化された形で導入できるといったメリットが期待できます。また、開発・製造コストの削減にも大きく寄与するため、PS6がPS5と大きく変わらない価格で販売される可能性にも期待が持てそうです。
PS6 Early Leak: Brutal Price below PS5 Pro! | Moore's Law is Dead
コメント
コメント一覧 (1件)
PS6を基準に最適化したタイトルがPCでも結構いい感じで動けるなら強い武器となりそう
本来ならモンハンもこんな感じになったはずだが…
結局PS独占かPCマルチかの問題になるけどね