MediaTekのDimensity 9400はすべてプライムコア。Apple M1 Pro並みのマルチコア性能を発揮へ
MediTekのハイエンド向けSoCのDimensity 9000シリーズの中で2023年に発表されたDimensity 9300では従来のスマートフォンでは当たり前だった高効率コアを非搭載とし、すべてを性能重視のコアに置き換えて高い性能と電力効率を実現したSoCになっていました。
同社は2024年に投入する次世代ハイエンド向けSoCにあたるDimensity 9400でも同様の構成のCPUコアを採用する予定で、ラージコアであるCortex-X5およびCortex-X4の2種類のコアのみを採用すると言われています。
リーカーによるとコア構成はCortex-X5を1コアとCortex-X4を3コアの合計4コア構成で、製造はTSMC 3nmを用いられる計画になっています。
そして、Geekbench 6でのスコアについてはマルチコアは10,000ptに迫る見込みになっており、これは
MacBook Pro (14-inch, 2021)に搭載されているApple M1 Proやリークとして登場していたSnapdragon 8 Gen 4の10,628ptに近く性能面でかなり高いレベルになっています。
AppleのA17 Proは現在7500pt程度で、Appleは毎世代だいたい15~20%程度の性能向上を記録していたため仮に10,000ptを超えるスコアであれば長年スマートフォン向けSoCで高い性能を誇っていたAppleに対して、次世代SoCのA18 Proでは性能面でリードできる可能性すらあるようです。
特にAppleのA18 ProはTSMC 3nmで製造されるため、MediaTekのDimensity 9400と同じ製造プロセスになります。そのため、プロセス面で得ていたアドバンテージが得られないためAppleがA18 Proで新しいアーキテクチャーを準備しないとApple A16以前で見られていたようなSnapdragonやDimensityとの圧倒的な性能差は見られないかもしれません。
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