GeForce RTX 3000 Superについては年内に登場予定で既存のRTX 3000シリーズをリニューアルしたモデルとなる見込みですが、その最上位モデルとなるGeForce RTX 3090 Superの情報が出現。10752基のCUDAコアが有効化されたGA102を搭載し、TDPは400Wを越える見込みとなっています。
リニューアルモデルとなるRTX 3000 Superシリーズ
NVIDIA GeForce RTX 3090 SUPER Rumored To Feature 10752 CUDA Cores & Over 400W TGP (wccftech.com)
GeForce RTX 3000シリーズについては、2020年9月から発売が開始され、最近では6月末から7月初旬に登場したGeForce RTX 3080 TiやRTX 3070 Tiなどが登場しました。一方で次世代モデルとなるGeForce RTX 4000シリーズ(Ada Lovelace)の登場は2022年末以降と言われており、繋ぎとして既存のGeForce RTX 3000シリーズを性能面で若干強化したGeForce RTX 3000 Superシリーズが投入されます。
NVIDIA GeForce RTX 3000 Superシリーズは8nmのまま。2021年中登場 (gazlog.com)
今回、そのGeForce RTX 3000 Superの中で最上位モデルとなるGeForce RTX 3090 Superに関する情報が出現しました。
GeForce RTX 3090 SuperではCUDAコア10752基を搭載。TDPは400W超えに
400W+
— Greymon55 (@greymon55) August 25, 2021
Maybe,
RTX 3090 Super
“GA102-350-A1
10752FP32, no NVLINK
Original 21Gbps MEM
TGP>=450W”
Launch in 2021.
🤫🤫🤫— kopite7kimi (@kopite7kimi) August 26, 2021
RTX 3090 Superに関しては、RDNA3やAda Lovelace関連のリークを多数出したGreymon55氏とGPU系リークで高い確度を持つkopite7kimi氏から出現しています。
GPUのコアにはGA102-350-A1と呼ばれるモデルが使用され、現行のRTX 3090と同じくGA102系が利用されます。ただ、RTX 3090ではCUDAコアではGA102に搭載されているCUDAコア、10752の内、約2.5%が無効化された10496基が利用可能となっています。これが、RTX 3090 Superではすべてが有効化された10752基が利用可能になります。
VRAM速度については現行の19.5Gbpsから21Gbpsに向上すると見られており、帯域幅は1TB/sに達すると見られています。
GPUコアやVRAM速度が強化される代わりにTDPについては400Wを越える可能性が指摘されており、kopite7kimi氏は450Wに等しいか同等と記載しており、消費電力が500Wを越えると言われているAda Lovelaceのハイエンドモデルに一歩近づいています。
なお、RTX 3090 Superでは複数のGPUを接続するNVLinkが搭載されなくなるとの事で、RTX 3090にしか搭載されていない本機能がRTX 3090 Superでは無くなるという事は今後NVIDIAとしてはNVLinkは消滅させていく方向となりそうです。
NVIDIA Ada Lovelace AD102とAMD RDNA3 Navi31のTDPは500Wに迫る模様
このGeForce RTX 3090ですが、発売は2021年中になるとも言われており、もし2021年中であればRTX 3000シリーズが登場してから1年経過する9月以降になると見られていますが未だに在庫が安定していないため2021年末にかけて発表、発売がされていくと見られています。
あまり遅くなるとAda Lovelaceが控えている事による買い控えなども想定できるため、2021年中にハイエンドモデルを登場させ、2022年の早い段階でミドルレンジ含め、RTX 3000 Superの全ラインアップが登場すると考えられます。
GeForce RTX 3000 Superについては基本的には既存のGPUをベースに歩留まりのために用意されていた領域を有効にするとともに、VRAMなど既存のコンポーネントの増量か高い動作クロックで動作させることで性能を向上させたモデルがメインとなりそうです。これはRTX 3090 Superについても同様の対応が取られていますが、TDPが350Wから50~100Wも向上するとなるとコア数増加や動作クロックの引き上げだけではない気がします。考えられるのが消費電力が高いと言われているGDDR6X VRAMの増量で既存の24GBから32GBなどに容量が増やされる可能性もありそうです。ただ、もし仮にそうなると価格は確実に30万円越えとなりそうですが多くの自作PCユーザーはGPUに対する価格感覚は麻痺しているので売ろうとおもえば売れるかもしれませんね・・・
コメント