Ryzen 5 7600X3D が全世界で販売へ? 初のAM5対応ミドルレンジ向け3D V-Cache
AMDがゲーミング性能を大幅に向上させる「3D V-Cache」を搭載したCPUは、これまでZen 4世代のRyzen 7 7800X3DやRyzen 9 7950X3D、あるいは今後登場が見込まれるZen 5世代のモデルなど、ハイエンドに近い価格帯の製品が中心でした。そのため、より手頃な価格帯で購入できるミドルレンジモデルの登場が待望されていました。
そのような状況の中、Zen 4アーキテクチャーを採用したミドルレンジCPU「Ryzen 5 7600X3D」が、2024年8月に一部の海外店舗(米Microcenterや独Mindfactory)限定で発売されました。しかし、現時点ではこのモデルは限定的な販売に留まっていましたが、AMDがこのモデルを全世界で展開する計画を進めている可能性が浮上しています。
7600X3D
— 188号 (@momomo_us) July 19, 2025
100-100001901WOFhttps://t.co/oLHWMg5BUq pic.twitter.com/T5a6vpB2zE
momomo_us氏が今まで同製品を取り扱ってこなかったイギリスやフランスの量販店がRyzen 7 7800X3Dを掲載していることを発見し、さらに現行の製品番号(OPN)は『100-000001721』でしたが、新しいOPN『100-100001901WOF』が付与されていることを発見しています。
今回新たに欧州ではMindfactory以外の量販店でRyzen 5 7600X3Dが取り扱われているほか、新しい製品番号の存在はAMDがグローバル展開に向けて製品管理を更新したことを示唆しており、これが全世界での発売が近いと見られる大きな理由となっています。
このRyzen 7 7600X3Dが今まで取り扱われていなかった量販店でも取り扱われることが示唆されていることから、近いうちにAMDはRyzen 7 7600X3Dを世界的に発売する可能性がありそうです。
掲載されている価格は税抜きでイギリスで£250、フランスでは€273で、日本円にそのまま換算すると4.7~5.0万円ほどで現時点ではRyzen 7 7800X3Dとほとんど変わらない価格になっています。ただ、ゲーミング性能に限定すればCore i9-14900Kに迫る性能が期待できるため、発売直後は高めですが、価格がこなれてくれば安価なゲーミングPCを構築したい場合には非常に魅力的なCPUになると言えそうで、発売に期待がかかります。
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