8月11日に発売されたRadeon RX 6600 XTですが、全体的に消費電力が低いことがComputerBaseによるレビューにて判明しましたが、最新ドライバーを適用する事でごく限られた環境下でのRadeon RX 6000シリーズ全般で消費電力が低下する事が判明しました。
低消費電力化がRadeon RX 6600 XTのレビューで判明
AMD’s latest RDNA2 drivers reduce YouTube 4K 60FPS playback power consumption – VideoCardz.com
8月11日に発売されたRadeon RX 6600 XTのレビューが各サイトにて行われていました。その中の一つであるドイツのComputerBaseがRadeon RX 6600 XTの消費電力量を計測した際に、ゲーミング時やアイドル時含めて非常に低い事が判明していますが、これはRX 6600 XTに搭載されているNavi23 GPUの消費電力が低いからと言う可能性もあるものの、ドライバーレベルで最適化が図られたのではないかと疑問に持ちRX 6000シリーズすべての消費電力について再度計測を行いました。
4KでのYoutube視聴のみ消費電力が低下。その他環境下では変化なし。
AMD RDNA 2: New Drivers Reduce Power Consumption on YouTube – ComputerBase
結果としては、ごく一部の環境下でのみ消費電力の低下が確認されました。そのごく一部環境下は3840 x 2160 (4K) 60FPSのYoutube動画を視聴する際です。この場合、Radeon RX 6900 XTの場合、42Wだった消費電力が30Wと約3割低減、RX 6800 XTは40Wから33W、RX 6700 XTも30Wから18Wとほぼ半分にまで低下しています。
一方で、4K HDRになるとこの消費電力低減効果は無くなり、発売時のドライバーと最新ドライバーとの差は無くなります。また、アイドル時の消費電力や4Kでのデュアルモニター設定時のアイドル時消費電力なども発売時と最新ドライバーで比較が行われましたが、この条件でも特に差が見られる事はありませんでした。
Radeon RX 6000シリーズについては、シングルモニターでのアイドル時消費電力はNVIDIA RTX 3000シリーズに比べて低いですが、4Kなど高解像度デュアルモニターを設定した場合、RX 6600 XTは除くその他RX 6000シリーズでは同等レベルのRTX 3000シリーズより1.5倍程度消費電力が要求される傾向にあります。
ただ、今回挙がった通り、4KでのYoutube視聴時消費電力は一部モデルでほぼ半分にまで下げられている事もあるのでもしかしたらドライバーレベルの最適化を進める事で弱点だったデュアルモニター環境下でのアイドル時消費電力なども減っていくかもしれません。
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