Google Pixel 6a の発火対策で強制アップデートを配信へ。電池容量や充電速度を抑制
Googleが2022年に発売したPixel 6aは比較的人気が高いPixelシリーズのエントリーモデルで、2027年までAndroidのソフトウェアアップデートが提供されると言うことで使っているユーザーも多いモデルにはなっていますが、海外でここ最近になり充電中に発火すると言う事故がRedditやGoogle Pixelサポート掲示板で報告されています。


この問題については件数が少ないものの、発売から3年が経とうとしたタイミングで続出していることからPixel 6aの安全性に問題があるのではないかと言う疑念が持たれていましたが、Googleはこの発火問題に対応するためにPixel 6a向けに電池の性能を落とす強制的なアップデートを展開することを明らかにしました。
一部のPixel 6aに対し、バッテリー過熱のリスクを低減するため、強制的なソフトウェアアップデートが必要となります。このアップデートは、バッテリーの充電サイクルが400回に達した後、容量と充電性能を低下させるバッテリー管理機能を有効にするものです。対象となるお客様には来月(7月)から連絡を開始し、問題への対処に必要なすべての情報を提供します。
Google広報 via Android Authority
Googleの広報担当者Alex Moriconi氏によるとPixel 6aのバッテリー過熱や発火リスクを低減するために、強制的なソフトウェアアップデートを実施する予定とのことで、バッテリーの充電サイクルが400回に達した後からバッテリー容量や充電速度を低下させるバッテリー管理機能が実装されるとのことです。ここでは具体的にどれだけバッテリー容量や充電速度が下がるのかは明らかにされていませんが、このあたりは7月にアップデートが配信されるとのことですので、詳細が明らかにされると見られています。
一連の過熱や発火問題については抜本的な原因は明らかになっていませんが、元々Pixel 6aは初代Tensorを搭載していることから電力効率が低く、発熱がしやすいと言う問題があります。また、これに加えて冷却性能もあまり高くはないため、例えば充電中に写真などの同期設定を有効にしているとTensorからの発熱に加え、充電によるバッテリー発熱が加えられ、結果的にバッテリーの劣化を促進すると言う可能性が考えられています。
なお、Google Pixel 6aはソフトウェアアップデートのサポートは2027年6月までサポートされていますが、このアップデートによりバッテリー持続時間や充電速度が抑制されることになります。そのため、このアップデートをきっかけにユーザーは想定より早い段階での買い替えも迫られる可能性もありますが、この不具合についてはGoogle側の設計不良とも言える事象であるため、例えばPixel 9aなどへの乗り換えを割り引くなど何かしらの対応が必要になると言え、Googleがどのような対応をするのか注目が集まります。
Warning: Google will soon nerf the Pixel 6a’s battery due to an overheating issue | Android Authority
https://www.androidauthority.com/pixel-6a-battery-overheating-warning-3566640
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