次世代 PlayStation Portable (PSP2) のメモリーは16GB構成。Infinity Cacheも初搭載

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次世代 PlayStation Portable (PSP2) のメモリーは16GB構成。Infinity Cacheも初搭載

ソニーは2027年頃に発売されるPlayStation 6 (PS6)の後にPS6をベースのハンドヘルド型デバイスで実質的に次世代PlayStation Portable (PSP2)を開発していると言われていますが、今回このPSP2のスペックに関するリークが再び登場し、メモリー周りの情報が明らかになりました。

次世代 PlayStation Portable (PSP2) の性能はPS5に劣る？ 15Wの3nmチップを搭載

PSP2を巡っては現時点でPS6に搭載されるAPUの小型版を採用し、内蔵GPUにはUDNAアーキテクチャーを搭載、そしてAPUはバッテリー持続時間などを考慮して15W程度で動作することが明らかにされていますが、スペックに関する情報はまだあまり出ていませんでした。しかし、リーカーのKeplerL2氏がNeoGAFの掲示板でメモリー周りに関する具体的なスペックを明らかにしています。

KeplerL2氏によるとPSP2では合計16GBのシステムメモリーを搭載するとのことで、PS5と同じ容量に設定される見込みとのことです。ただ、メモリーの仕様は消費電力を意識する必要があるほか、LPDDR6の実用化もまだまだ先であることからLPDDR5Xを搭載するとのことです。

ただ、メモリー全体の性能はPS5が8枚のGDDR6を搭載することで、バス幅は256-bit、そしてGDDR6を14Gbpsで動作することでシステム全体で448 GB/sと言う帯域幅を実現しています。しかし、PSP2に関しては帯域幅はPS5の3分の1である150GB/s程度しか出せないとのことです。

ここではLPDDR5Xの動作速度やPSP2のバス幅などは明らかにされていませんが、帯域幅は150GB/s程度になるとするとLPDDR5の動作速度は9600MT/s程度で、LPDDR5モジュールを2枚構成で128-bitのバス幅になると考えられます。これはNintendo Switch 2やXbox Allyと似たバス幅になっていますが、LPDDR5Xの動作速度で帯域幅を稼ぐと見られており、150GB/sであればNintendo Switch 2に対しては1.5倍程度、Xbox Allyに対しては1.25倍の帯域幅を持つなどハンドヘルド型デバイスの中では広めになっています。

次世代PSPに備えてPlayStation 5 (PS5) の開発キットに低電力モードが追加される

PSP2の帯域幅を巡っては数日前にPS5の開発キット(SDK)に低電力モードと言う新しい性能プロファイルが登場し、この中の設定でGDDR6の帯域幅が224GB/sに制限されると言う内容が入っていました。そのため、ソニーとしてはPSP2の帯域幅はハンドヘルド型デバイスとしては広めに取っているものの、PS5や将来的に登場するPS6に比べると非常に狭くなっているため、如何に快適に動かすかが課題と認識していると考えられます。

この狭い帯域幅をカバーするためにAPU内蔵のGPUには大容量キャッシュを備えるようで、L2キャッシュは4MB、さらに追加でInfinity Cacheを16MB備えるとのことです。Infinity Cacheに関してはAMDのディスクリートGPUには長年搭載されてきましたが、PS5やPS5 Proには搭載されていませんでした。しかし、PSP2にこのInfinity Cacheを搭載することで、帯域幅は150GB/s程度になりますがInfinity Cacheの助けを借りた帯域幅はPS5の半分程度の224 GB/sになる可能性もあります。

PSP2に関しては冒頭での紹介の通りPS6とほぼ同時に登場すると見られていますが、PS5ともかなり性能差がある中で、PS6との性能差はさらに大きくなることは確実です。ただ、ゲームに関してはPS5タイトルはもちろんのこと、PS6タイトルも快適に動く必要があると考えられますので、ソニーがこの問題をどのようにして乗り越えていくのかなど今後もPSP2関係の情報には注目です。

（PSP2や次世代PSPと書くと『PS Vitaじゃないの後継じゃないの？』と指摘を受けますがPS Vitaはあまりにも知名度が無かったのでわかりやすさ重視でPSPとしています。）