Windows 11 KB5058411 でエクスプローラーやフォントなど複数の不具合が発生中
Microsoftが2025年5月13日に配信開始した月例アップデートの内、Windows 10向けのKB5058379では一部環境でBitLockerが発動するなど致命的な不具合が発生していましたが、Windows 11向けに配信されたWndows 11 KB5058411でも起動しないとまでは行かないものの、使い勝手が大きく低下する不具合が複数発生していることが明らかになっています。
KB5058411がインストールできない不具合
Windows Latestやフィードバックハブに寄せられた情報によると、Windows 11の設定アプリからアップデートを適用しようとすると0x80070002エラーが表示され、アップデートが全くできないと言う不具合が発生しているようです。この0x80070002エラーはアップデートファイルがダウンロードされたものの、Windowsがインストールする際にアップデートファイルが見つけられなかったため失敗したことを意味するエラーコードで、一部環境では同じ意味のエラーコードである0x800f081fエラーに遭遇するユーザーも確認されています。
このエラーの回避方法についてはクリーンインストールされた環境でも発生するため明確にはなっていませんが、Microsoft Updateカタログから直接、KB5058411をダウンロードしてインストールすることは可能であるため、この不具合に遭遇しているユーザーは不便ではあるもののMicrosoftが修正を行うまでは暫定的にこのような方法でのアップデートが必要となります。
エクスプローラーが壊れる
エクスプローラーはファイルを開いたりする際に必須となるアプリケーションなのですが、KB5058411適用後にエクスプローラー上部に位置するツールバーのボタンが一切クリックできなくなる不具合が寄せられているようです。ただ、この不具合に関しては、右クリックで代替できる操作であるため、使い勝手の低下はあるものの、PCがほとんど使えなくなると言う影響は出ない不具合になっています。
ただ、一部ユーザーによるとエクスプローラーのウィンドウを開くとクラッシュし、スタートメニューと共に再起動するほか、アイコンも読み込まれないなど深刻な不具合も発生しているようで、このようなトラブルに遭遇した場合はKB5058411をアンインストールするしか現時点では解決法が無いようです。
フォント表示に不具合
KB5058411に関してMicrosoftがWindowsサポートページを更新し、日本語、韓国語、中国語などを表示するCJKテキストがDPI 100%で表示されている際に表示されているフォントがChromeやEdgeなどのブラウザーでぼやけると言う不具合が発生しているとのことです。
なお、この不具合が発生した場合はフォントのスケーリングを100%から125%~150%など変更することで再び鮮明な表示が行われるとのことです。また、この問題についてはMicrosoftも不具合を認識しているため、近いうちに修正が行われるものと考えられます。
KB5058411に関しては重要なセキュリティー修正などが含まれているため、不具合を恐れてアップデートを先延ばしにすることは推奨されません。ただ、エクスプローラーが使えない場合があるなど致命的な不具合も発生する可能性があるため、個人向けのPCであればアップデートをしてみて、不具合があればロールバックし、先延ばしにすると言うのも選択肢になると考えられます。
Windows 11 KB5058411 install fails, File Explorer issues (May 2025 Update) | Windows Latest
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