Intel Arrow Lake Refresh は Core Ultra 200Sシリーズとして登場。変更点が少ないため?

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Intel Arrow Lake Refresh は Core Ultra 200Sシリーズとして登場。変更点が少ないため?

Intelは2024年10月、デスクトップPC向けに新アーキテクチャーやタイル構造を採用した新世代CPU「Arrow Lake-S」を市場に投入し、「Core Ultra 200Sシリーズ」として発売しました。しかし発売後の評価では、省電力性能こそ向上したものの、デスクトップ向けCPUで特に重視されるゲーミング性能において、先代の「Raptor Lake Refresh」に劣るとの指摘がなされました。さらに、ほぼ同時期に競合のAMDがゲーミング性能を大幅に強化した「Ryzen 7 9800X3D」をリリースしたこともあり、Core Ultra 200Sシリーズの販売状況は芳しくないようです。

そのため、最近のリークでは一部機能や動作クロック向上などを行ったリフレッシュ版であるArrow Lake Refreshの投入が検討されていることが明らかになっていますが、どうやらこのArrow Lake Refreshは先代のRaptor Lake RefreshのようにCPUのシリーズ名は変わらず、2024年に発売されたCore Ultra 200Sシリーズの追加モデルとしてラインアップされることが明らかになりました。

Intel関係のリーカーのJaykihn氏によるとIntelはデスクトップ向けに投入しているArrow Lake-SとハイエンドノートPC向けに投入しているArrow Lake-HXのリフレッシュモデルについて、現時点ではCore Ultra 200Sシリーズの追加モデルとしてリリースされることを明らかにしています。

この理由については明確にはなっていませんが、Arrow Lake Refreshについては過去には8P+32E化されるなど大幅強化が計画されていましたが、この大幅強化はコスト高や性能に大きなメリットが見られないことから中止となり、現在はNPU強化や動作クロック向上などかなり小規模なリフレッシュになると見られています。また、リフレッシュモデルとして投入されるモデルもK/KFなどオーバークロック可能なハイエンドモデルが中心となるとも言われているため、新世代CPUとしてCore Ultra 300Sシリーズと名付けられるほど進化が伴った製品ではないことから現行のCore Ultra 200Sシリーズとして投入すると考えられています。

これらの情報を総合すると、Intelは現行のLGA1851ソケットに対応するCPUラインナップのテコ入れには消極的で、NPU強化などの変更点も最終決定ではない可能性があります。2026年に登場が噂される次々世代の「Nova Lake-S」まで、開発コストを最小限に抑えて現状を維持する戦略を取る可能性も考えられ、今後のIntelの動向が注目されます。

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