AMDが ArmベースAPU Sound Wave を2026年に発売。Microsoft Surfaceに搭載へ
AMDが市場投入しているCPU製品はx86アーキテクチャーで作られたものしかありませんが、2024年にQualcommがWindows on Armに完全対応するSnapdragon Xシリーズの投入や、2025年にはNVIDIAとMediaTekが共同開発したN1/N1Xなど各社Arm対応チップセットの投入を行い始めていることから、AMDもArmアーキテクチャーベースのAPUである『Sound Wave APU』を開発していることが過去のリークで明らかにされています。
このSound Wave APUに関しては過去のリークではTSMC 3nmプロセスを採用し、P-Coreを2コア、E-Coreを4コアとするなどSnapdragon Xほど高性能にはならず、エントリー向けに投入されているMendocino後継モデルのような性能として開発されていると言われています。

そんなSound Wave APUですが、リーカーのKeplerL2氏によると、同製品は2026年に発売されるMicrosoftのSurfaceラインアップに投入されることを明らかにしています。Microsoft Surfaceは一部モデルにはArmチップセットを搭載していますが、そのメーカーは長年Qualcomm製となっています。これは単純に、高い性能を発揮するArmチップセットがQualcomm製しかないと言う可能性もありますが、AMDがArmチップセットであるSound Wave APUを投入をきっかけに、今後登場するArmチップセット搭載Surfaceに関してはQualcommに加え、AMD製もラインアップされる可能性がかなり高まると言えそうです。
なお、Sound Wave APUに関してはMendocino後継モデルと言うことで、性能的にはエントリーモデルに位置付けられますが、Microsoftでは通常のSurface Pro 13インチに対してSnapdragon X Plusを搭載し、価格を抑えたSurface Pro 12インチを投入するなど廉価モデルの投入を進めています。そのため、Sound Wave APUに関しては同様にこのSurface Pro 12インチなどの廉価版モデルに搭載される可能性が極めて高いと言えそうです。
現状、Snapdragon X搭載PCは省電力性能などは非常に優れているものの、Apple Mシリーズに対抗する性能で開発されているため、価格帯が非常に高いことがネックになっており販売台数は好調とは言えない状態となっています。しかし、Sound Wave APUに関してはエントリー向けをターゲットにして開発されていることから、価格帯も安価になると期待でき、比較的安い価格帯でSurface Pro 12インチに搭載されれば法人用途から学生向けなどで人気が出る可能性もあるため、AMD初のArmチップセットがどのような製品に仕上がるのか、今後の動向に期待が集まります。
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