Snapdragon 8 Elite Gen 2 のGalaxy専用モデルはサムスン2nmで製造へ
Qualcommは2025年にハイエンド向けチップセットであるSnapdragon 8 Elite Gen 2を発表予定で、これらのチップセットの量産にはTSMCの3nmプロセスが採用されると見られています。ただ、QualcommはSnapdragon 8 Elite Gen 2でTSMC 3nmの採用を決定するまでに、サムスンの2nmプロセスであるSF2プロセスも検討していたと言われていましたが、量産規模や歩留まりなどを考慮して採用を取りやめたと言われていました。ところが今回、Qualcommがサムスン製スマートフォンGalaxy向けに、特別バージョン『Snapdragon 8 Elite Gen 2 for Galaxy』を投入し、その製造にサムスンのSF2プロセスを採用する可能性が浮上してきました。
韓国のソウル経済によると、Qualcommとサムスンは次期Galaxy向けに供給されるSnapdragon 8 Elite Gen 2に関してはサムスンの2nmプロセスであるSF2での製造を行う交渉が進められているとのことです。また、そのあとの計画では2025年第二四半期までにSF2で製造できるようにする設計を完了させ、2026年第一四半期までに量産開始、2026年後半からGalaxy Z Fold 8やGalaxy Z Flip 8といった次世代折り畳みスマートフォンへの搭載を視野に入れているとのことです。なお、2026年初頭に登場するGalaxy S26シリーズはこのSF2製造のSnapdragon 8 Elite Gen 2は間に合わないと見られており、TSMC 3nm製が搭載されると見られています。
Qualcommはこれまでも、チップセット開発における製造委託先候補としてサムスンファウンドリーを度々検討してきましたが、実際に採用に至ったのは2021年発売のSnapdragon 8 Gen 1のみで、これ以降はTSMCの同等プロセスに対して歩留まりが低いことからTSMCが選ばれてきました。しかし、TSMCに関してはウェハーあたりのコストが非常に高く、Snapdragon 8 Eliteシリーズが世代を重ねるごとに大幅な値上がりをする理由にも繋がっており、Qualcommとしてもサムスンをファウンドリーに加えることでコストダウンを図りたいと言う思惑があります。そんな中で、サムスンのSF2プロセスに関しては歩留まりが40%を超え始めるなど徐々に改善の兆しが見えている一方で、サムスン側もファウンドリー事業に主要な顧客が居ない状態が続いていることから自社製品専用Snapdragonとは言え、Qualcommへのアピールそして、ファウンドリー事業の競争力を対外的に示す格好のチャンスとも言え、今後の動向について注目を集めることになりそうです。
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決定ではないから飛ばし記事では?