NVIDIAの 572系ドライバー不具合の解決策が一部判明。 ポートを差し替えるだけで治る場合も
NVIDIAが2025年1月30日に発売したGeForce RTX 5000シリーズでは品薄やROP不足などハードウェア関係でトラブルが連発していましたが、同時に公開された572系ドライバーにおいても深刻なものではブラックアウトやブルースクリーン(BSoD)などが発生した他、ゲームがクラッシュするなど安定性を損なう不具合が連発しています。また、このドライバーではGeForce RTX 5000シリーズに加え、RTX 4000シリーズや3000シリーズでも不具合が発生しており、一部のゲーム開発者は2024年12月に公開された566系ドライバーにダウングレードを推奨していますが、海外のテック系YoutuberのGamers NexusがNVIDIAが公開した572系ドライバーが原因と見られる不具合の発生原因や解決策について調査を行った結果を公開しています。

GamersNexusのテスト環境はG-Sync対応の360 HzモニターとG-Sync非対応の4K60Hzモニターを組み合わせたマルチディスプレイ構成で、グラフィクスカードにはGeForce RTX 4070 SUPERが使われています。
このハードウェア構成に対して、Redditなどに寄せられているゲームを複数プレイし、不具合が発生しなければWindosやNVIDIA App内で画面設定に変更を加えたり、ゲーム設定の中でG-SyncやDLSS、フレーム生成設定などを変えていき不具合の発生条件を確認すると言うテストが行われています。
GamersNexusが遭遇した不具合としては、DLSSやフレーム生成、G-Syncなどをゲーム設定で有効化するとゲームがその瞬間に落ちると言うものや、動くが途中でエラーが出て終了されるケース、Cyberpunk2077など酷い例ではゲームをロードするとPC本体が再起動するなどが確認されているとのことです。
また、ほかの不具合としてはスリープから復帰後にモニターの電源は入るものの映像は出力がされず、再起動しか解決策がないと言うものや、ゲーム中にAlt+Tabを使うとブラックスクリーンに陥り、再起動以外に解決策が無いと言う状況もあったようです。ただ、この不具合についてはもう一度Alt+Tabを押すと治るケースがあったりと不具合の再現性がかなり低い物だったとのことです。
なお、Gamers Nexusでは不具合が発生する確率を下げる方法についても明らかにしており、以下のことをすると不具合の発生頻度を下げられる可能性があるとのことです。
- マルチモニター環境の場合、使っているDisplayPortの位置を変えてみる
- マルチモニター環境の場合、Windowsの設定からメインモニターを変更する
- シングルモニターを使う
- DisplayPortからHDMI出力に変更する
- DLSS、フレーム生成、G-Syncなどの機能を無効化する
ただ、これらの対処を行っても不具合の完全解決に繋がるかは不明とのことで、RTX 5000シリーズを使っている場合は最新ドライバーが登場したらアップデートすることが挙げられますが、旧世代のRTX 4000シリーズやRTX 3000シリーズの場合は2024年12月に登場している566系ドライバーの最新版である566.36などをインストールすることで問題が解決する可能性が高いとのことです。
なお、566.36ドライバーをインストールする際はDDUなどドライバーをクリーンインストールする手法を取ることが推奨されるとのことですので、もし566.36にダウングレードを検討している方はDDUの使い方などを調べてから作業に取り掛かることが推奨されます。
Get It Together, NVIDIA | Terrible GPU Driver Stability | Gamers Nexus
コメント
コメント一覧 (2件)
ドライバーの不具合かと思ったらEACとWindows 11の相性問題だったって人いそう
どっちもPC本体が再起動するから流石にビビる
572系ドライバでサイバーパンクやってたら1日に2回ぐらいブルスク吐いて
この状態で1週間ほど続けてたらOSのブート領域破壊されたわ
回復メディア経由でコマンド叩いて復旧して
その後ドライバーのバージョン落としてからはブルスク吐かなくなった