Radeon RX 9070 をXT超えの性能に引き上げるBIOSが登場。3 GHz超えで動作へ

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Radeon RX 9070 をXT超えの性能に引き上げるBIOSが登場。3 GHz超えで動作へ

AMDが2025年3月に発売したRadeon RX 9070シリーズでは上位モデルでコア数が多く、動作クロックも高めなRadeon RX 9070 XTがコストパフォーマンスが高いことから人気の一方で、RX 9070についてはVRAM容量は16GBとなっていますが、コア数が少なく、動作クロックが低く抑えられていることからRX 9070 XTほどのコストパフォーマンスが発揮できておらず、あまり人気がないモデルになっています。

しかし、PCGamesHardwareの掲示板にてあまり人気がないRadeon RX 9070に対して上位モデルのRadeon RX 9070 XTのBIOSを書き換えることで動作クロックを大幅に向上させると言う改造を施し、弱点だったパフォーマンスの大幅向上に成功したことを明らかにしています。

BIOS改造に使われたRadeon RX 9070はASUS PRIME Radeon RX 9070で、このグラフィクスカードに対して上位のASUS PRIME RX 9070 XTのBIOSが用いられているとのことです。これにより、改造前のRadeon RX 9070は動作クロックが2140 MHzから2610 MHzで消費電力は220Wほどでしたが、RX 9070 XT BIOSへ改造後は動作クロックが2480 MHzから3030 MHzと15%以上引き上げられており、消費電力は44%増の317Wを記録しています。

パフォーマンスではRX 9070は元々、3DMark Steel Nomadでは6000ポイント前後でしたが、BIOS改造後は7183ポイントと約20%向上しており、これは上位のRadeon RX 9070 XTと同等レベルになっています。ほかにもPort RoyalやSpeed Wayなどにおいてもデフォルト状態に対して15%以上の向上が見られ、性能はRX 9070 XTと同等レベルに達しており、Compute Unitが64コアから56コアに減らされているにも関わらず性能が同等レベルと興味深い結果になっています。

また、この改造を施した掲示板ユーザーによると多くのゲームでパフォーマンス向上が確認されており、その性能はRadeon RX 9070 XTを上回るケースもあるとのことです。そのため、Radeon RX 9070 XTが入手できないユーザーや少しでもグラフィクスカードに使うお金を抑えたいユーザーにとってこのBIOS改造は魅力的と言えます。ただ、注意点として今回のは改造であり、BIOS書き換えの失敗や不適切な操作によりグラフィクスカードが故障するリスクもあるため、万人向けの方法とは言えません。しかし、十分な知識と度胸があるユーザーであれば大幅な性能向上が期待できることから試してみる価値はあるかもしれません。

ソース

Radeon RX 9070 wird per BIOS zur Radeon RX 9070 XT | PCGameshardware

https://www.pcgameshardware.de/Radeon-RX-9070-XT-Grafikkarte-281023/News/BIOS-Flash-1469905

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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コメント

コメント一覧 (3件)

  • > 消費電力は44%増の317Wを記録しています
    RX 9070 XT同等の性能でも、コア数が少ないせいかRX 9070 XTより消費電力が低いのね。

  • > 消費電力は44%増の317Wを記録しています
    RX 9070 XT同等の性能でも、コア数が少ないせいかRX 9070 XTより消費電力が低いのね。

  • 例のグラボが流行ったBIOSをrx580に書き換える改造があったね
    あれはデュアルBIOSだったし本体の価格もすごく安かったから安易に手が出せたけど10万近くする9070じゃ流石に…

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