2025年Q1のCPUシェアはAMDが17%増。Intelは10%減に
コンシューマ向けCPU市場では2024年にAMDがRyzen 9000シリーズならびにRyzen 9000X3Dシリーズを発売する一方でIntelはArrow Lake世代のCore Ultra 200シリーズで対抗していますが、競争力の観点でいうとAMDに軍配が上がることがCPU-Zによる最新の統計データより明らかになりました。

CPU-ZのデータによるとCPUのメーカー別シェアは2024年第4四半期に対して、AMD製CPUのシェアは+16.6%増の43.7%を記録する一方で、Intelは-10.0%減の56.3%に変動が見られているとのことです。この変動理由としてはIntelに関しては第13世代や第14世代CPUで発生したCPUの劣化問題に加え、2024年に発売したCore Ultra 200シリーズの性能がユーザーの期待を下回っていたことが挙げられます。また、同時期に競合のAMDはRyzen 7 9800X3Dなどコンシューマ向けCPUを求める層に訴求できる製品を投入したことでこのようにシェアが大きく変動する結果につながっているようです。
また、CPUの全般的なスペックに関しては8コアCPUを利用するユーザーが24.7%と最も多く、その次に6コア、4コアと続くようです。また、メモリー容量は32GBが1位で35.8%、2位の16GBが30.0%と大容量化が進んでおり、8GBは11.6%で前四半期比で-15.5%ほどシェアを落とす結果になっています。

マザーボード周りではCPUソケットはAMDのAM4が20.1%を記録し、シェア1位を獲得したほか、次点でソケットAM5がラインクインし、こちらはシェア15.1%となっていますが、前四半期から144.9%と大きく増やす結果になっています。また、その次にはIntel LGA1700がランクインしていますが、このソケットは前四半期に対してシェアを18.9%失っており、最新のLGA1800がラインクインしていないことから、IntelからAMDに乗り換えたことを示唆する内容になっています。
また、マザーボードのチップセットのシェアも明らかにされていますが、こちらはB650やB550、B450などAMDのミドルレンジ向けチップセットが人気で、多くのユーザーはX670などハイエンドマザーボードにはあまりお金を使っていない様子が確認できます。
なお、CPU-Zの調査はCPU-Zをインストールしているユーザーからの統計データであるためすべてのPCを網羅できている訳では無いほか、ある程度PCに詳しいユーザーが入れるソフトになっています。そのため、出荷ベースの統計より精度は劣るほか、Steamハードウェア調査とも異なるユーザー層をカバーすることになりますが、全体的な傾向としてCPUの市場シェアに関しては現在はAMDがシェアを増やしている他、ハードウェア構成ではメモリーが16GBや32GBなど大容量化に進んでいることは明らかで、今後PCを組み立てたり、BTOなどで購入を検討している人はCPUメーカーは好みや用途で変わりますが、少なくともメモリー容量に関しては32GB以上を積むようにしたほうが、トレンドに置いていかれないと考えられます。
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コメント
コメント一覧 (3件)
Intelは昨年末のやらかしがあったり、経営陣がゴタゴタしたり(経営陣の過半数が半導体を知らないとか、先週あたりから記事がネットに出始めてるね)があったのが影響してそうだ。
今のIntelは、末期のフェアチャイルド社みたいな状態になってるんじゃないかな?
フェアチャイルド社末期役員のほとんどは半導体には関わりの無い人物で構成されていて技術者がどんどん流出していて、その流出した技術者が起こした企業の一つがIntelだったんだよな。
CPU-Zの調査は流石に信憑性が微妙だけど
「マニアックに使う人たちのシェア」って意味ならば信憑性はあるのか?