AMDがZen 4 EPYC『Genoa』にHBM採用を検討している模様

この記事は最終更新日から1年経過しています。掲載内容や情報が古い可能性があります。
  • URLをコピーしました!

Intelでは2022年発売予定のサーバー向けCPU『Sapphire Rapids』XeonでHBMを搭載するモデルが準備されていますが、AMDではこれに対抗してHBMをEPYC Genoaに採用する事を検討しているようです。

目次

Sapphire Rapidsに対抗するために?

Intel is working on an HBM version of Sapphire Rapids, AMD would do the same for Zen 4

Intelでは、2022年後半を目途にHBMを搭載したSapphire Rapids Xeonの発売を予定しています。

このHBM搭載Sapphire Rapids(SPR-HBM)はすべてのエンタープライズ及びサーバーベンダーなどに提供される予定となっていますが、どうやらAMDも2023年初旬に発売が予定されているZen 4アーキテクチャを採用したEPYC Genoaでも同様に採用を検討しているようです。

AMDの顧客からはEPYC GenoaにHBMが採用されるのか気になっている模様

There is indeed a recurring question of an HBM version of Zen 4 among partners, but for the moment nothing seems definitively decided on this subject. The manufacturer could indeed reserve such a solution for certain customers or ultimately prefer a variation with 3D V-Cache.

inpact-hardware.com

フランスのInpact-Hardwareによると独自ソースからAMDがEPYC GenoaにてHBM採用を検討しているという情報を入手したとの事です。IntelがSapphire RapidsにてHBMを採用した事で、AMD EPYC Genoaでも同様にHBMがサポートされるのか複数の顧客から照会を受けているようです。これに対してAMDではまだ明確に方針が決定されていないものの、3D V-cacheを採用するX3Dの上位バージョンとしてHBM採用オプションなどを用意する事を検討しているようです。

 

AMDではX3Dを採用したEPYC Milan-Xを2022年中に発売を予定していますが、このX3Dでどれほどのパフォーマンス向上が実現するのかによってHBM採用の流れは変わってきそうに思えます。HBMをCPUに内蔵する事でDDR5より圧倒的に広い帯域幅を獲得する事が出来ますが、トレードオフとしてコストや消費電力が大きく、TDPの枠内に収めるためCPUパワーも犠牲になりますのでAMDがどのように判断するのか気になる所です。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
プロフィールはこちら

コメント

コメントする

目次