Zen 6 世代のAPUには RDNA 3.5 GPUを搭載。 RDNA 4はコスト懸念から見送りに?
AMDは2026年を目処にZen 6アーキテクチャをデスクトップ向けやノートPC向けに展開予定で、その中でノートPC向けAPUのMedusa PointはCPUにはZen 6を搭載し、内蔵GPUには新アーキテクチャのRDNA5またはUDNAベースの内蔵GPUを搭載すると考えられていました。しかし、リークによるとAMDはこのMedusa Pointについて内蔵GPUは2024年に登場したRDNA 3.5アーキテクチャを搭載する方向で検討していることが明らかになりました。

Weiboで活動するリーカーの金猪升级包氏によるとMedusa PointはRDNA 3.5を搭載する方向であることを明らかにしています。この投稿では詳細については触れられておりませんが、過去に金猪升级包氏はRDNA 3.5は2027年ぐらいまで使い続けられると明らかにしているためその製品の1つがノートPC向けメインストリームモデルのMedusa Pointになる可能性が高いと言えます。
AMDは2022年にはZen 3+とRDNA2を組み合わせたRembrandt、2023年にはZen 4とRDNA3を組み合わせたPhoenix Point、そして2024年にはZen 5とRDNA3.5を組み合わせたStrix Pointを投入するなど、CPUアーキテクチャの刷新と同時に内蔵GPUアーキテクチャも刷新し、グラフィックス性能の大幅向上に取り組んできていました。しかし、Zen 6世代ではグラフィックス性能の進化が少なくともメインストリームのノートPC向けAPU一旦横ばいになる可能性が高いと言えます。
なお、AMDがなぜこのような検討をしているかは不明ですが、2026年から2027年の間にAMDはUDNAと呼ばれる完全新規のアーキテクチャを投入すると言われているため、APUに組み込むほど開発に余裕がない可能性があります。一方で、単純にRDNA3.5のままでに抑え、プロセス微細化と共にStrix Pointの最大16コアのCompute Unitを20コアに増やすことで開発コストを抑えながらIntelに対抗するという考えを持っている可能性もあります。
ただ、競合のIntelでは2025年にXe3アーキテクチャを搭載するPanther Lakeを投入予定であるため、このXe3のグラフィックス性能次第では今までAMDがリードしていた内蔵グラフィックス性能で巻き返されてしまう可能性もあるため、AMDがMedusa Pointや他のAPUにてどのような戦略を取るのか今後の動向に注目が集まります。
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