8GB VRAM では到底足りないことがベンチマークで判明。GeForce RTX 5060 や Radeon RX 9060 に懸念
ここ最近発売されるゲームでは高解像度なテクスチャーやディテールに富んだオブジェクト、レイトレーシングなど画質向上に伴い、必要となるVRAM容量も増加傾向です。しかし、NVIDIAやAMDではDLSSやFSRなどアップスケーリング技術があることから大量のVRAM容量は必要ではないと主張しており、実際にミドルレンジ帯のグラフィックカードでは依然としてRTX 4060やRX 7600では8GBのVRAMを備えているほか、まもなく登場するRTX 5060やRX 9060でも再び8GBのVRAMを備えるのではないかと言われています。
8GBにこだわり続けるNVIDIA、AMDですが、この容量が性能的に問題がなく適切なのかドイツのPC Game Hardwareが8GBのVRAMを搭載するRadeon RX 7600と16GBのVRAMを備えるRadeon RX 7600 XTで性能をテストし、VRAM容量によるパフォーマンス低下があるのか検証した結果を明らかにしています。
検証は合計20タイトルで行われていますが、Assassin’s Creed MirageやBaldur’s Gate 3など7つのタイトルではRX 7600 XTに対して7600は95%以上の性能を発揮しており、VRAM不足による性能への影響はなかったようです。しかし、残りの13タイトルでは影響が出ているようで、Cities Skylines 2など如何にもメモリー使用量が多そうなゲームのほか、Call of Duty BO6やStarfield、Cyberpunk 2077などでは10%ほど性能が低下し、F1 2024やHorizon Forbidden Westなどでは性能が30%~50%以上落ちています。
この検証では、VRAMが8GBだともう何もゲームがプレイできない状態ではないことは確実なのですが、将来的に登場する新しいタイトルではVRAM不足に陥る可能性が高いことも示唆しています。そのため、現在、RTX 4060やRTX 4060 Ti 8GB、RX 7600を持っているユーザーが即座にグラフィックカードを買い替える必要性はないものの、例えばRTX 5060で噂されている8GBモデルと12GBモデルが存在する場合は多少値段が高くても12GBモデルを買うなど、8GB以上のVRAM容量を備えたグラフィックカードを買った方が長い間に渡って安定した性能で利用できると言えそうです。
8 gegen 16 GiByte VRAM im Test: Bei Radeon RX 9000 und 7000 unverzichtbar | PC Gamers Hardware
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9070、9060が上位のNavi48
下位のNavi44は、9050、9040である可能性も