GeForce RTX 5090 FE は唯一のSFF対応RTX 5090に。液体金属も初採用だが日本では発売されない見込み
NVIDIAのGeForce RTX 5090ではCUDAコアを21,760コア、32GBのGDDR7を備えることで非常に高いグラフィックス性能を実現したグラフィックカードになっていますが、その背反として消費電力は最大575Wと過去最大の電力消費となります。そのため、これだけ多くの電力を消費するとなるとグラフィックカードの冷却が重要となりクーラーが大型化する傾向にあるのですが、NVIDIAによると同社が販売するGeForce RTX 5090 Founders EditionはRTX 5090クラスのGPUで唯一、小型PCへの搭載に対応する「SFF-Ready」対応製品になることを明らかにしました。
このSFF-Readyに準拠するには電源ケーブルの曲げ半径を含めて幅が151mm以下、長さが304mm以下、そしてスロット厚は2.5スロット(50mm)以下に収まることが条件として設定されています。対してGeForce RTX 5090 Founders Editionは幅137mm、長さ304mm、厚さ2スロット(40mm)に収まっています。
先代のRTX 4090 Founders EditionはRTX 5090 Founders Editionと幅と長さは同じなのですが、TDP 450W分の排熱を行うために冷却フィンの面積を稼ぐ必要があり、結果的に厚さは3スロット相当(61mm)となり、小型PCでは搭載することが困難でした。
一方で、RTX 5090 Founders EditionではTDPが575Wに増加しているものの、GPUが載る基板を小型化したほか、ディスプレイ出力とPCIeコネクターなどは別基板へ分割することで、冷却フィンに対して空気が通り抜けられる吹き抜け面積を増やすことを実現しています。この構造変更により冷却性能を向上させ、グラフィックカードクーラーの厚みを2スロットにまで抑えているようです。
また、これだけでは575Wを冷却するには不足するためなのか、GPUとGPUクーラーの間には液体金属を新たに採用しているとのことです。これにより2スロットサイズのGPUクーラーでTDP 575Wを生み出すGPUの排熱を可能にしていますが、RTX 5090ではグラフィックカードの性能に加え、Founders Editionに関してはGPUクーラーについてもその奇抜な設計や性能に注目が集まりそうです。
ちなみに、GeForce RTX 5090 Founders Edition含む、Founders Edition全般に関しては残念ながら日本では発売されない可能性が高いのですが、このRTX 5090 Founders Editionは「SFF-Ready」に対応する唯一のRTX 5090グラフィックカードでもあるため、多少高くても需要はあると考えられるためNVIDIAと代理店契約を結んでいるアスクもRTX 5090 Founders Editionぐらいは取り扱ってほしいところです。
Nvidia’s powerful RTX 5090 PCB is amazingly small yet pumps 575W of power | Tom’s Hardware
Nvidia’s Blackwell flagship GPU uses liquid metal instead of thermal paste to reign in the 575W TGP | Tom’s Hardware
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輸入したくなる~