Ryzen AI MAX+ PRO 395 (Strix Halo) のベンチマークが登場。GeForce RTX 3060 12GB 並みの性能に

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Ryzen AI MAX+ PRO 395 (Strix Halo) のベンチマークが登場。GeForce RTX 3060 12GB 並みの性能に

AMDは2025年1月に開催されるCES 2025にてノートPC向けAPUにZen 5とRDNA3.5を組み合わせた高性能APUであるRyzen AI MAXシリーズ（通称 Strix Halo）を発表し2025年第一四半期から実際にこれら製品を搭載したノートPCが発売予定ですが、一足先にこのRyzen AI MAXに内蔵される内蔵GPUであるRadeon 8060SとRadeon 8050SのGPUベンチマークの結果が登場しました。

Ryzen AI MAXシリーズの内、今回ベンチマークに登録されたのは最上位モデルのRyzen AI MAX+ PRO 395とその下のRyzen AI MAX PRO 390の2モデルになっています。

Ryzen AI MAX+ PRO 395はZen 5を8コア備えるCCDを2つ搭載し、合計16コア内蔵しGPU側にはRDNA3.5アーキテクチャーで構成されるCompute Unitを40基搭載。メモリにはLPDDR5Xモジュールを8枚用いることで256-bitのバス幅を実現するなどクリエイティブ用途、ゲーミング用途共に優れた性能が期待されています。

Ryzen AI MAX PRO 390はCPUコア数は不明ですが、下位モデルであるため12コアにコア数が抑えられると見られています。なた、内蔵GPUは32基のCompute Unitを備えるなどRyzen AI MAX+ PRO 395に比べると性能が若干抑えられています。ただ、メモリ周りは上位モデルと同様にLPDDR5Xを8枚用いた256-bitのバス幅を備えています。

そんな2つの内蔵GPUに関してPassmarkに記録されたグラフィクスベンチマーク結果はRadeon 8060Sが16454ポイント、Radeon 8050Sが16663ポイントを記録しています。

本来、Radeon 8060Sのほうが上位モデルであるため高いスコアが期待されますが、現時点ではまだ試作段階であるため最適化不足でせいのうが発揮できていない可能性があります。

GPU	Passmark G3Dスコア
GeForce RTX 3060 Ti	20469
GeForce RTX 3060 12GB	16963
★Radeon 8050S	16663
★Radeon 8060S	16454
GeForce RTX 2060	14146
GeForce GTX 1070	14146

ただ、それでもCPU内蔵GPUとしては驚異的な性能を示しており、デスクトップ向けのGeForce RTX 2060を18%上回る性能を記録し、Steamハードウェアサーベイでも人気が高く、未だに現役で使えるGeForce RTX 3060 12GBモデルにも迫る性能を記録しています。

特に、Radeon 8060Sなどでは内蔵メモリをGPU用メモリに割り当てられるほか、ゲーミングで重要となる帯域幅も256-bitというバス幅を実現しているためボトルネックにはなりにくくなっています。そのため、このRadeon 8060Sや8050Sに関してはミドルレンジクラスのデスクトップ向けグラフィックカードを置き換えられるぐらいのゲーミング性能が期待でき、今後ノートPC向けディスクリートグラフィックカードは一部のハイエンドモデルを除いては淘汰されていく可能性がありそうです。