AMDがスマートフォン向けチップセットに参入? Ryzen AI スマホが登場する可能性も
AMDはコンシューマー向けにRyzen CPUを投入して以来、長年Intelが寡占していたCPU市場で3割近くがAMD製に置き換わるなど大きな成功を収めており、サーバー向けCPUやノートPC向けCPUでも堅調な伸びを示しています。ただ、AMDは新たな市場開拓も検討しているようで、その一環としてスマートフォン向けチップセット市場への参入を検討している可能性が出てきています。
Smartphone Magazineによると、AMDはQualcommやMediaTekと対抗するスマートフォン向けArm APUの開発を検討しているようで、現行のHawk PointやStrix Pointのように電力効率に焦点を当てた設計になることが予想されています。
AMDに関しては、過去にジム・ケラー氏が在籍時にK12と呼ばれるArmプロセッサの開発を計画していましたが、後にお蔵入りになっています。ただ、Arm系プロセッサへの関心は元々高く、2024年5月の時点でArm系プロセッサの開発を進めていると噂されており、Arm CPUと自社開発のGPU(UDNA)およびNPUのXDNAを組み込んだRyzen AI APUとして2026年にノートPC向けで投入することを念頭に開発が進められていると言われています。
このAPUは特にQualcommのノートPC向けチップセットであるSnapdragon Xの競合モデルとして開発されているとも言われていますが、QualcommはSnapdragon Xで採用するOryonコアをそのままスマートフォン向けのSnapdragon 8 Eliteに転用し投入していることから、AMDも同様にノートPC向けArmを開発した後にほぼ同じアーキテクチャーのままスマートフォン向けにRyzen AIなどとしてチップセットを投入すると考えられそうです。
特にAMDは以前にサムスンのExynos向けにRDNAのレイトレーシングやFSR機能を提供していたなど、スマートフォン向けチップセット開発に向けた経験を多少は積んでいるため、今後AMD製チップセット搭載スマートフォンが本当に登場するのか、またQualcommのSnapdragonやMediaTekのDimensity以外の第三の選択肢として商業化に繋がるのか注目が集まります。
Advanced Micro Devices (AMD) Eyes Smartphone Market with AI-Ready Ryzen Processors | Yahoo! Finance
https://finance.yahoo.com/news/advanced-micro-devices-amd-eyes-150230447.html
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