GeForce RTX 4070 などは2024年末で生産終了へ。 2月のRTX 5070 発売に備え在庫調整
NVIDIAは2025年1月から次世代グラフィックスカードのGeForce RTX 5000シリーズを発表し、RTX 5090とRTX 5080を1月、RTX 5070を2月、そしてRTX 5060を3月に発売するとリークで明らかにされていますが、この中でRTX 5090とRTX 5080に置き換えられるRTX 4090とRTX 4080 SUPERに関しては、2024年10月時点で既に生産が終了しており、RTX 4080 SUPERは11月に最終出荷を迎えると言われています。
しかし、AIB経由からのリーク情報によると、各社ではRTX 4070やRTX 4070 SUPER、RTX 4070 Ti SUPERなどのモデルは2024年12月末までに生産が終了し、2025年1月中には最終出荷を迎えることが明らかになりました。
博板堂に書き込まれた情報によると、NVIDIAはRTX 4070シリーズも生産終了に向けて準備を進めている状態で、RTX 4070 Ti SUPERに関しては10月に生産終了となったRTX 4080 SUPERと共に既に生産終了状態で、11月中に最終出荷を迎えるとのことです。これは両者共にAD103 GPUを採用していることが理由で、NVIDIAはこのGPUの生産を終了したと見られています。
アッパーミドルレンジ向けとして人気があるRTX 4070 SUPERとRTX 4070は、2024年Q3(7月~9月)の段階で供給量が減少していましたが、Q4(10月~12月)はさらに供給量が減る見込みで、出荷も12月末までに終了予定とのことです。また、この後は2025年1月ごろに最終出荷を迎えるとのことで、供給量はあまり多くないことが明らかにされています。
NVIDIAでは新しいグラフィックカードが発売される2か月前までに供給が終了し、発売時点では旧世代品の在庫がなくなることを期待しているようで、日本でも最終出荷が10月に行われたと言われているRTX 4090については在庫がほとんどない状態に陥っています。
RTX 4080 SUPERも11月中、RTX 4070系は12月中に最終出荷を迎えるなど、それぞれ新モデルが発売される2か月前には最終出荷を迎えるスケジュールになっているため、2025年1月から3月の間は製品の入れ替え時期として一部グラフィックカードの在庫が極めて薄い状態になることが予想されています。
NVIDIAが現在販売しているGeForce RTX 4000シリーズは、マイニングブームなどの影響があり先代モデル(RTX 3000シリーズ)の在庫の多くが残された状態で発売したため、性能は上がっているものの新モデルということで価格が割高であるため、コストパフォーマンス面で比較されると非常に悪く見えてしまっていました。
その結果、発売時の評判が芳しくなかったり、売れ行きも絶不調に陥る状態でしたが、この反省を活かしてか、一時的に在庫不足に陥ることも厭わない調整を行うようですので、販売面ではスムーズにGeForce RTX 5000シリーズに移行できそうです。ただ、消費者としては先代モデルに対して大幅な値上げが行われれば旧モデルに逃げることもできなくなるので、あまり嬉しい対応ではないと言えるほか、ライバル不在だからこそできる強気な対応と言えそうです。そのため、2025年1月までに発表されるAMD Radeon RX 8000シリーズやIntel Arc Battlemageが良いライバルになることを期待したいところです。
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