Core Ultra 5 245K の内蔵GPUはOCでGTX 1650並みの性能を発揮。冷却は空冷のみ使用
Intelが2024年10月25日に発売したCore Ultra 200Sシリーズでは、内蔵GPUにArc Alchemist世代のGPUアーキテクチャを最大4コア内蔵することで、従来のRaptor Lake Refresh CPUよりも高いグラフィックス性能を確保しています。ただし、CPU内蔵グラフィックスであるため、その性能は従来モデルよりも向上していますが、定格状態の1.9 GHzでは十分な存在感を示せていません。しかし、GPUクロックを約3.0 GHzにオーバークロックすると、3DMark Time Spyをはじめとするグラフィックス性能が大幅に向上し、エントリー向けディスクリートグラフィックスカード並みの性能を発揮することが明らかになりました。
Core Ultra 5 245KはCore Ultra 200Sシリーズの中で最も廉価なモデルで、CPUは6P+8E構成、GPUはXeコアを4コア内蔵し、動作クロックは1.9 GHzです。このCore Ultra 5 245Kは定格状態で3DMark Time Spyを2100〜2200ポイント程度獲得しています。このスコアはCore i9-14900Kなど先代モデルに対して約2倍近いスコアを記録しています。
オーバークロッカーのArabus氏が、Core Ultra 5 245K内蔵GPUをArctic Freezer 4U-Mという空冷ファンを使用して最大3.0 GHzにオーバークロックし、3DMark Time Spyを完走させた際のグラフィックススコアは3336ポイントを記録しました。
このスコアは定格時に対して54%の向上であり、デスクトップ向けのエントリー向けグラフィックスカードであるGeForce GTX 1650に迫るスコアを記録しています。また、動作時の温度は最大64℃と余裕がある状態と言えます。
今回のオーバークロックでは3DMark Time Spy以外のゲームは動作させていませんが、スコアだけを見れば1080p解像度であれば軽めのゲームを60fps程度でプレイすることが可能です。さらに、より強力な水冷クーラーなどを使用すれば、さらなるオーバークロックも可能と考えられます。そのため、Core Ultra 200Sシリーズの内蔵GPUにはポテンシャルがあると言えそうです。ただし、肝心のCPU性能については現時点では微妙であり、2024年12月に登場予定の最適化パッチでどれだけ性能向上が図れるかが重要となります。
arabus`s 3DMark – Time Spy Score | HWBOT
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