Ryzen 7 7800X3D の在庫がほぼ消失。 Ryzen 7 9800X3Dに置き換わる可能性も
AMDはRyzen 7 9800X3Dを2024年11月7日に世界各国で発売し、日本では11月15日に発売されると見られています。しかし、先代モデルで依然として性能が高く人気のRyzen 7 7800X3Dは、日本を含め世界各国で在庫がほぼ消失し始めていることが明らかになりました。
日本におけるRyzen 7 7800X3Dは発売時に71,800円で販売されており、2024年上半期には価格が5万円を下回ることもありました。しかし、Ryzen 9000シリーズ発売やRyzen 9000X3Dシリーズの発売が噂され始めた頃から、Ryzen 7 7800X3Dの価格は徐々に値上がりしました。そして、Ryzen 7 9800X3Dが正式発表された日以降は、正規代理店品を扱う店舗では81,800円に値上げされました。しかし、この値段でも人気は衰えず、2024年11月7日時点では正規代理店品のRyzen 7 7800X3Dは在庫が消失しており、現在は並行輸入品しか購入できない状況になっています。
この並行輸入品は安価な代わりにサポートが手薄で、故障時には購入店経由で修理や交換が必要となり、正規代理店品のような不具合発生時の対応が期待できない製品となっていますので注意が必要です。
同様の現象は海外でも発生しており、アメリカではBestBuy、Newegg、Amazon、B&Hなど大手量販店でRyzen 7 7800X3Dの在庫がなくなりつつあります。現在は主にマーケットプレイスなど信頼性の低い再販業者経由でしか購入できない状況になっています。
ライバルのIntel不在で高単価なRyzen 7 9800X3Dへ置き換え?
Ryzen 7 7800X3Dは絶対的な性能が高いことに加え、コストパフォーマンス面でも非常に優れており、偽物が出回るほど人気のCPUになっています。一方、後継のRyzen 7 9800X3Dではゲーミング性能などが10%ほど向上しているものの、メーカー希望小売価格(MSRP)も$449から$479へ約7%値上がりしています。
また、Ryzen 7 7800X3Dは2023年に発売されたCPUということもあり、MSRPの$449を下回る価格で販売されることが一般的でした。そのため、Ryzen 7 9800X3Dの性能は魅力的であるものの、コストパフォーマンスの観点ではRyzen 7 7800X3Dが圧倒的に優位な状態でした。AMDとしては、Ryzen 7 9800X3Dが売れやすい環境を整える意図をもって、Ryzen 7 7800X3Dの出荷を抑えるまたは停止したものと考えられます。
このような行動は、IntelのCore Ultra 200Sシリーズに競争力がある状態であれば、ユーザーがIntelに流れるだけでした。しかし、Core Ultra 200SシリーズがFlop(失敗作を意味するスラング)であったため、AMDではRyzen 7 7800X3Dの出荷を止め、Ryzen 7 9800X3Dに置き換えるという非常に強気な姿勢をとっているものと考えられます。
そのため、もしこれからゲーミング性能に特化したCPUを購入したい場合、Ryzen 7 7800X3Dの在庫復活の目途は現時点では立っていません。したがって、日本で2024年11月15日に発売されるRyzen 7 9800X3Dを狙うしかありません。価格は高めですが、性能もそれに見合って高いため、人気が集まることはほぼ確実です。年内にこのようなCPUが欲しい人は、発売時の在庫を狙う必要があるかもしれません。
Ryzen 7 7800X3D BOX | 価格.com
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AMD Ryzen 7 7800X3D 4.2 GHz 8-Core Processor | PC Part Picker
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