Radeon RX 6600がSteam調査で最も人気のAMD GPUに。RDNA3はほぼラインクインできず

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Radeon RX 6600がSteam調査で最も人気のAMD GPUに。RDNA3はほとんどランクインできず

Steamが毎月発表しているSteamハードウェア調査では、グラフィックカード各モデルのシェアが明らかになるなど、市場で人気のハードウェアを確認することができます。今回の2024年10月調査結果によると、NVIDIA製グラフィックカード、特にRTX 3060やRTX 4060などが圧倒的な人気を記録する一方で、AMDではRDNA2世代のRadeon RX 6600がかろうじてランクインするのみで、RDNA3グラフィックカードは一切ランクインせず、苦戦していることが浮き彫りになりました。

Steamのハードウェア調査では、9月の集計結果と同様に首位はRTX 3060で、2位にはノートPC向けRTX 4060、3位にはRTX 4060がランクインしています。また、RTX 4060 TiやRTX 4070など現行世代のグラフィックカードがシェアを伸ばし始めており、NVIDIA製グラフィックカードにおいては着実に世代交代が進んでいる状況です。

AMDのグラフィックカードでは、CPU内蔵の統合グラフィクス(APUなど)を示すAMD Radeon Graphicsが最も高いシェアを記録していますが、ディスクリートGPUに関してはRadeon RX 6600が1.92%でAMDグラフィックカードの中では首位を記録し、その次にはRX 580、3位にはRX 6700 XTなど旧世代のグラフィックカードが目立つ結果となっています。

現行性能のRadeon RX 7000シリーズに関しては、RX 7900 XTXが54位に位置していますが、メインストリーム向けのRX 7600やRX 7700 XTなどはランクインすらしていません。

AMD製グラフィックカードでRDNA2世代のRX 6600などがランクインしている要因としては、マイニングブーム時に使用されていた製品が安価に出回っていることや、RX 7600やRX 7700 XTなどが価格が高い割に性能面でRDNA2世代の製品やNVIDIAのGeForceに対して大きく変わらないことから、多くの消費者がこれらの製品を避けていると考えられます。実際に、AMDの決算でもRDNA3世代のグラフィックカードの売行きが懸念材料として挙げられており、ゲーミングセグメントの売上高および収益低下の一因となっています。

なお、AMDでは2025年初頭にコストパフォーマンスとメインストリーム向けモデルに焦点を当てたRDNA4世代のRadeon RX 8000シリーズの発売を予定しています。この世代ではNVIDIAとの性能競争よりもコストパフォーマンスを重視し、シェアの確保を優先すると明言しているため、今後のハードウェア調査の結果に大きな変動が見られるか注目が集まります。

ソース

Steamハードウェア&ソフトウェア 調査 | Steam

https://store.steampowered.com/hwsurvey/directx

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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