Ryzen 7 9800X3D が正式発表。日本円では約9万円でゲーミング性能は Core Ultra 9 285K より20%優れる

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Ryzen 7 9800X3D が正式発表。日本円では約9万円でゲーミング性能は Core Ultra 9 285K より20%優れる

AMDは2024年11月7日に発売することを予告していたRyzen 7 9800X3Dを正式発表し、技術概要やRyzen 7 7800X3DならびにCore Ultra 9 285Kと比較したゲーミング性能、そして販売価格を明らかにしました。

Ryzen 7 7800X3Dなど従来までの3D V-CacheではCPUコアであるCCDの上に3D V-Cacheを積層する形でレイアウトされていました。そのため、通常モデルに比べてCCDを冷却することが難しくなっており、最大動作温度(Tjmax)は通常モデルの95℃から89℃に引き下げられ、それに伴いブースト時の動作クロックも5.0 GHzに抑えられていたほか、オーバークロックも制限されていました。

しかし、Ryzen 7 9800X3Dでは3D V-CacheをCCDの下にレイアウトすることでこの問題を解決し、Tjmaxを95℃まで引き上げ、動作クロックもブースト時に最大5.2 GHzまで向上し、オーバークロックも通常版と同じくサポートされるようになりました。また、発表では明らかにされていませんでしたが、PBO時の挙動もRyzen 7 7800X3Dまでは最大5.05 GHzでしか動きませんでしたが、Ryzen 7 9800X3Dでは5.7 GHz程度まで動くことがリークで明らかにされているため、PBO有効時には非常に高い動作クロックが期待できます。

Ryzen 7 7800X3Dに対しては平均8%の性能向上。CPUヘビーなゲームは20%近く向上。

Ryzen 7 9800X3Dの特徴でもあるゲーミング性能については、Ryzen 7 7800X3Dとの比較では合計40以上のゲームでベンチマークした結果は平均8%の向上となっておりRyzen 7 5800X3DからRyzen 7 7800X3Dの時に見られた平均20%と言う向上には及んでいません。ただ、個別にみていくとHogwarts LegacyやFar Cry 6、Warhammer 40K Space Marine 2などCPUヘビーなゲームでは20%近い性能向上を記録しているため、CPU負荷が高いゲームを良くプレイする場合にはRyzen 7 7800X3Dからアップグレードしてもいいかもしれません。

Core Ultra 9 285Kに対しては平均20%上回る性能に

最近発売されたCore Ultra 9 285Kとのゲーミング性能の比較もAMDは急遽用意したようですが、40以上のタイトルでゲーミング性能を計測した結果は平均で20%上回る性能とのことで、ゲーミング性能の低さを指摘されている同CPUですがRyzen 7 9800X3Dの発売により、より弱点が目立つ格好になっています。

特に、個別のゲームではCyberpunk 2077では59%、Call of Duty Black Ops 6やWarhammer 40K Space Marine 2ではRyzen 7 9800X3Dが50%近く上回る結果になっており、Intelにとってはなかなか厳しい結果になっています。

ちなみに、AMDはこのベンチマークの比較対象を元々はCore i9-14900KSと比べるようでしたが、10月24日にCore Ultra 9 285Kを入手し、ベンチマークを行うなどゲーミング性能の弱点をネタにするために急遽差し替えたことが伺えます。

なお、この時のシステム構成を見るとCore Ultra 9 285KのメモリーはDDR5-6400と比較的遅いメモリーが使われているため、DDR5-8000などを用いれば20%から15%程度にまで差は縮まると考えられます。

北米販売価格は少し値上がりし$479。日本円では9万円ぐらいに?

Ryzen 7 9800X3Dのメーカー希望小売価格(MSRP)は$479に設定されることが明らかになっています。これはRyzen 7 7800X3Dから$30の値上がりで、値上げ幅としては比較的小幅になっています。

日本での販売価格はまだ正式発表はされていませんが、Ryzen 9000シリーズ発売時は為替の値動きが激しかったことから、発売月の為替に対して13%近く上乗せされた価格で販売が行われていました。

スクロールできます
CPUMSRP (USD)日本での販売価格(JPY)販売為替レート発売月の平均為替レート
Ryzen 7 9800X3D$47988,800円(予想)$=168(予想)
Ryzen 7 7800X3D$44971,800円$=145$=134円
Ryzen 7 9700X$39970,800円$=179$=158円

10月末時点では為替は$=152前後で値動きしていますが、依然として値動きは激しく、ライバルのCore Ultra 9 285Kも不評であることから発売初日の販売価格は88,800円ぐらいに設定される可能性がありそうです。この価格はあくまで予想なのですが、9万円は行かずとも8万円は超えてくる可能性はかなり高いと考えられますので、初日に購入を考えている人はRyzen 7 7800X3Dより高くなることは十分覚悟しておいた方がよさそうです。

ソース

AMD Ryzen™ 7 9800X3D Desktop Processor | AMD

https://www.amd.com/en/products/processors/desktops/ryzen/9000-series/amd-ryzen-7-9800x3d.html

Meet the AMD Ryzen 7 9800X3D Processor | AMD

https://www.youtube.com/watch?v=ZTMBqNbHUrs

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 2万高いとなると輸入も視野に入るな

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