Ryzen 7 9800X3D のゲーミング性能は8%向上に留まることが公式資料で明らかに。マルチコアは15%向上

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Ryzen 7 9800X3D のゲーミング性能は8%向上に留まることが公式資料で明らかに。マルチコアは15%向上?

AMDは2024年11月7日にゲーミングに特化したRyzen 7 9800X3Dを発売予定で、既に性能に関するリーク情報が出始めています。Videocardzが公式のマーケティング資料を事前に入手し、AMDが公式に公表する性能に関する情報が明らかになりました。

AMDの資料によると、Ryzen 7 9800X3DではL3キャッシュが合計96MBとなり、Ryzen 7 7800X3Dと同様にCCD側に32MB、3D V-Cacheに64MBのキャッシュを搭載する構成になっています。ただし、先代モデルに比べて発熱の低減や放熱性が向上しているため、動作クロックを最大5.2 GHzまで引き上げることが可能になっています。

この結果、Ryzen 7 7800X3Dに比べてゲーミング性能は最大8%向上し、マルチスレッドを使用するレンダリングなどのクリエイティブ用途では最大15%の性能向上が見込まれることが明らかになりました。

Ryzen 7 7800X3Dの発表時資料

Ryzen 7 7800X3Dは公式発表において、その前のRyzen 7 5800X3Dに対して21~30%の性能向上があることを明らかにし、ゲーミング性能が大きく向上すると大々的に発表されていました。しかし、Ryzen 7 9800X3Dでは平均して最大8%という控えめな数字となっており、Ryzen 9000シリーズと同様に先代モデルに対してゲーミング性能があまり向上しない可能性があります。ただし、マルチコア性能は動作クロックの向上により上昇しているため、この弱点は克服されていると言えます。また、PBO状態では5.2 GHzから5.7 GHzまで動作させることが可能であることがリークにより明らかになっており、PBOなどで消費電力と発熱を犠牲にして動作クロックを大幅に上げた際の挙動が注目されます。

ただし、AMD Ryzen 9000シリーズやIntel Core Ultra 200Sシリーズなど、2024年に発売されたCPUは現時点では消費者の期待を超える性能を発揮できているとは言えません。まだ正式発表前で隠し玉があるかもしれませんが、少なくとも公式発表の内容を見る限り、Ryzen 7 9800X3DはRyzen 7 7800X3Dで設定されたハードルを越えられない可能性が高く、消費者の期待に応えられない可能性もありそうです。

ソース

AMD Ryzen 7 9800X3D official performance leak: 8% better at gaming, 15% in multi-threaded apps vs. 7800X3D | Videocardz

https://videocardz.com/newz/amd-ryzen-7-9800x3d-official-performance-leak-8-better-at-gaming-15-in-multi-threaded-apps-vs-7800x3d

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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コメント

コメント一覧 (3件)

  • これで価格が7800X3Dより2割とか高かったらちょっとX3Dの注目は今より減るんじゃないかな

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