Intel Arrow Lake Refresh が2025年に投入予定? MSIの内部資料より判明
Intelが2024年10月24日に発売する次世代デスクトップ向けCPUであるArrow Lake世代Core Ultra 200Sシリーズについて、後継モデルとしてArrow Lake Refreshが投入されると以前から言われていました。しかし、実績あるリーカーからの指摘によると、開発が中止になり、IntelはCore Ultra 200Sで2年間戦う方針であるとされています。
しかし、MSIが一部メディア向けに開催した工場見学会で行われたプレゼンテーションで、Arrow Lake Refreshが将来的に発売されることを示唆する内容が残っていることが明らかになりました。
MSIがプレゼンテーションでArrow Lakeシリーズの電力設定について紹介していましたが、備考欄を見ると設計ガイドラインが記されたRDC(リソースとドキュメントセンター)の文書「#730325」が記載されており、この中にはまもなく発売されるArrow Lake-Sのほかに、開発中止が噂されている「Arrow Lake Refresh」に関する記載も含まれています。
そのため、IntelはArrow Lake RefreshについてOEMパートナーなどと製品化に向けて協議している可能性があり、開発自体も継続して進められている可能性があります。
とはいえ、冒頭でも述べたように、現在このArrow Lake Refreshについて開発が中止となったという話も出ています。また、過去には8P+32Eのコア構成にアップグレードされるという話もありましたが、その後、単なる動作クロックの向上やデスクトップ向けCPUとして実用性に欠けるNPU強化に縮小されるという話が出るなど、方針自体まだ決まっていない可能性があります。
ただ、ライバルのAMDではRyzen 9000X3Dシリーズを投入し、ゲーミング性能において最高性能を確保する見込みが立っているため、Intelがデスクトップ向けCPUで優位に戦うには、ゲーミング性能を引き上げたモデルを投入するか、価格を下げる路線に進むしかありません。低価格路線は結果的に収益の圧迫やブランドイメージの低下につながるため、ある程度の開発コストを許容できるのであれば、ミドルレンジモデルを中心にコア数を増やしたモデルを投入するか、大規模な開発が不可能であれば動作クロックを限界まで引き上げたArrow Lake Refreshの投入を行うなど、競争力を高める対策が求められると言えそうです。
Wie ein Mainboard das Licht der Welt erblickt | HardwareLUXX
コメント