MeidaTek Dimensity 9400 のGPU性能が判明。驚異的な性能と電力効率に

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MeidaTek Dimensity 9400 のGPU性能が判明。驚異的な性能と電力効率に

MediaTekは2024年10月9日にハイエンドスマートフォン向けチップセットのDimensity 9400を発表しましたが、このDimensity 9400の持つ性能を中国のBilibiliで活動する小白测评氏が詳しく検証し、特にGPU部分において同チップセットは驚異的な性能と電力効率を持つことが明らかになっています。

この検証にはMediaTekが使っている試作デバイスが用いられており、消費電力などは特殊な機械を用いて試作デバイスから直接取得するなど精度が非常に高い本格的な計測が用いられています。

CPUの性能についてはGeekbench 6の結果より、先代のDimensity 9300+に対してシングルコアは28%、マルチコアは21%の向上を記録するなど非常に高いCPU性能を持っています。ただ、スマートフォンにおいてDimensity 9300+程度のCPU性能でも不自由する場面はなく、これ以上伸びてもあまり使い道がないと言える領域にまで来ています。

一方でグラフィクス性能についてはスマートフォン向けゲームでも高度なグラフィクス描写を行う必要があるなど性能が求められると同時に、バッテリー持続時間も重要になってきます。そんな中でDimensity 9400に内蔵されているImmortalis-G925 GPUは非常に高い電力効率と性能を誇っており、3D Mark Steel Nomad LightではDimensity 9300+が10W近く消費して得られる最大性能をたったの5.2Wで実現しているほか、Snapdragon 8 Gen 3を圧倒する性能を見せています。また、Aztec Ruins 1440pではDimensity 9300+と9400が13.3Wの消費電力で動作していますが、性能は9300+は94FPSに対してDimensity 9400は129FPSと37%優れた結果を残しています。

この高い性能と電力効率はゲームで効果を発揮すると言え、原神を30分プレイしたテストでは平均FPSは59.7を記録しています。この平均FPSはSnapdragon 8 Gen 3やDimensity 9300+、Apple A18 Proとほとんど変わらない性能なのですが、消費電力はSnapdragon 8 Gen 3が平均5.8W、Dimensity 9300+が5.4Wほど使っていますが、Dimensity 9400は4.7Wと13%~20%の低減が行われており、ゲーム時のバッテリー持続時間の延長に大きく寄与すると言えます。また、電力効率の高さはGPU温度にも表れており、Snapdragon 8 Gen 3やDimensity 9300+に対して1℃近く温度が低くなっています。

MediaTekのDimensity 9400はCPU性能も高いですが、それよりもグラフィクス性能が非常に高くスマートフォン向けゲームをよくプレイするユーザーには最適なチップセットになると言えそうですが、現時点でDimensity 9400を搭載することが明らかになっているのはOPPO Find X8ですが、コストパフォーマンスも高いと言われているため、Galaxy S25への採用なども噂されています。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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コメント

コメント一覧 (1件)

  • このハイスペックを活かせられるスマホゲーがいくつあり出るのかという懸念点はあるけど、5年前購入したその当時のハイエンドAndroidスマホが今でもサクサクなのでこれも6年は余裕で使えそう
    iPhone使ってた時は4年でバッテリーや性能含めガタガタだった

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