AMD Ryzen 9 9900X3D と 9950X3D は3D V-Cacheを2つのダイに搭載。最大208MBのキャッシュ容量
AMDは現行のRyzen 7000X3D シリーズの後継としてRyzen 9000X3D の投入を計画しており、2024年11月にはメインストリームモデルのRyzen 7 9700X3D が発売予定で、その後2025年にハイエンド向けのRyzen 9 9900X3DとRyzen 9 9950X3Dが発売されると言われていますが、この中でハイエンド向けモデルについて大幅なスペックアップとして搭載されている両方のCPUダイに3D V-Cacheが備えられることが明らかになりました。
台湾のBenchlifeによると、Ryzen 9 9900X3DとRyzen 9 9950X3Dでは64MBの3D V-Cacheが両方のダイに備わり見通しとのことで、以下のキャッシュ容量になることが明らかにされています。
CPU | 合計キャッシュ | 3D V-Cache | L3 | L2 | L1 |
---|---|---|---|---|---|
Ryzen 9 9900X3D | 206MB | 128MB (64MB x2) | 64MB (32MB x2) | 12MB | 768KB |
Ryzen 9 9950X3D | 208MB | 128MB (64MB x2) | 64MB (32MB x2) | 16MB | 1MB |
現行のRyzen 9 7900X3DやRyzen 9 7950X3Dでは搭載されている2つのCCDの内、片側にしか3D V-Cacheは備えられておらず、ゲーミング時には3D V-Cacheを備えないダイは休止状態(Core Park)になります。そのため、スケジューリングが最適化されていないゲームではパフォーマンスがほとんど上がらず、結果的に1つのダイしかないRyzen 7 7800X3Dが最もゲーミング性能が高いという結果になっています。
そのため、このリークの通りRyzen 9 9900X3DとRyzen 9 9950X3Dに備わるCCD両方に3D V-Cacheが備わればCore Parkの必要性はなくなり、スケジューリング問題なども解決するため動作クロックが2024年11月に発売されるRyzen 7 9800X3Dよりも高ければより高いゲーミング性能を発揮するものと考えられます。
AMD 計劃推出帶有 3D V-Cache 技術的 Ryzen 5 9600X3D 六核心處理器 | Benchlife
https://benchlife.info/amd-will-add-ryzen-5-9600x3d-into-list/
コメント
コメント一覧 (3件)
素人考えかもしれませんが、CCD跨ぎ対策として双方のCCDからアクセス可能な構成には出来ないんですかね。
現行の3D V-Cacheを(できるか不明ですが)双方アクセスできる単一の128MBとするか、もう1階層L4キャッシュのように搭載するか。
ここらへんのライン欲しいけどベンチが出ないとなんとも言えないとこある
9800x3Dはゲームに強いけどやはり処理速度は遅い
それは7800x3Dもそう
人気がありゲーム性能高いってだけで処理速度まで完璧と思い込みたい信者は相対的に性能を見られてない
3D V-Cacheが異様に効くタイトルをほぼ専用でプレイしているので気になる情報
増えた分シンプルに強い!となるようなら、石替えしよう…(7800X3Dより)