AMD Ryzen AI 9 HX 370搭載ミニPC『Beelink SER9』が近日登場。ゲームもできるミニPCに?
AMDのAPUを搭載したミニPCは各社より発売されており、最近ではCompute Unitを12基搭載するRadeon 780M内蔵のRyzen 9 8945HS搭載ミニPCが多く出回っています。このAPUは多少重めのゲームも設定次第では60fps程度でプレイすることが可能ですが、本格的なゲームをプレイするには少々グラフィクス性能が足りません。
しかし、2024年7月にAMDからリリースされたRDNA3.5アーキテクチャーで構成され、Compute Unitを最大16基搭載するRyzen AI 9 HX 370 APUを搭載するミニPC『SER9』がBeelinkから発表されました。
CPU | Ryzen AI 9 HX 370 (12C/24T) @ Max 5.1 GHz |
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グラフィックス | Radeon 890M (16CU) @ 2.9 GHz |
メモリー | LPDDR5X 7500 MHz (8GB x 4=128-bit) |
Beelink SER9は一般的なミニPCで見られる135mm x 135mmの正方形型のデザインを採用していますが、底面に大型吸気ファンを備えることでRyzen AI 9 HX 370をTDP 65W設定で動作させることが可能になっています。この高いTDP設定によりCPU性能はCinebench R23のシングルコアで2,049ポイント、マルチコアで23,580ポイントとTDP 65W動作のRyzen 7 9700Xに迫る性能を実現しています。また、グラフィクス性能においては画質設定を下げたりFSRの活用は必要であるものの、『黒神話:悟空』を98~143FPS『CS:GO2』を150~264FPS、『PUBG』が135~243FPS、『Forza Horizon 5』が107~149FPSと言う高フレームレートでゲームをプレイすることが可能になっているとのことです。
ほかにもCopilot+に対応したAPUを内蔵しているため、2024年11月以降にはCopilot+に対応するほか、ミニPCとしては珍しいマイクに加え、デュアルスピーカーを内蔵しているためスピーカー非搭載のモバイルモニターなどと組み合わせても快適に利用できるなど、かなり充実したスペックになっています。
このBeelink SER9の発売は10月ごろに計画されており、価格は北米では$999で計画されていますが、日本での販売価格はまだ明らかにされていません。
Beelink (製品案内ページはまだの模様)
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