Microsoftが『フォト』アプリの起動高速化のためにバックグランド動作に変更
MicrosoftではPC内の写真や動画などを閲覧、整理、編集などが可能な『フォト』アプリをプリインストールしています。そんな『フォト』アプリですが、2024年4月に従来のWindows App SDKプラットフォームを用いてアプリが設計され、編集後の写真保存や実行プロセスが1つに統一されるなど起動後の快適性が向上しています。しかし、その背反として『フォト』アプリの起動が従来より数秒長くなるなるデメリットも発生していました。
そのため、Microsoftでは『フォト』アプリ起動時にスプラッシュスクリーンを表示するなど起動時間の長さを覆い隠す処置を行っていますが、より抜本的な解決策として今後『フォト』アプリがバックグラウンドで実行し続けることで起動時間の短縮を図ろうとしていることが明らかになりました。
導入後は設定画面に『パフォーマンス』と言う項目が追加され、『パフォーマンス向上のため、Microsoft フォトをバックグラウンドで実行することを許可する』と言う説明と共にデフォルトでオンに設定されたトグルスイッチが表示されるようになります。
この変更により『フォト』アプリを例えば写真をプレビューするために、起動するとバックグラウンドに常駐することになり、改めて起動する際にはすぐに表示されるようになります。一方で、バックグラウンドで動作するためメモリやCPUなどのリソースを使い、ノートPCなどではバッテリー持続時間にも影響を与えるため、不安なユーザーはバックグランド動作をトグルスイッチをオフにすることで無効化することも可能になっています。
なお、『フォト』アプリのバックグランド動作は現時点ではInsider Preview版でのみ導入されていますが、近いうちに通常版のWindows 10やWindows 11への展開されることが予想されています。
Microsoftに関しては自社サービスであるMicrosoft 365のサブスクリプション数を増やそうと色々なアピールをしていますが、恐らく『フォト』アプリに関しても利用者を極力増やして、やがてOneDriveなどのクラウドサービスへ誘導することを目指しているものと考えられます。そのため、起動速度を速めたり、バックグランド動作させると言っていますが、やがてデバイスを繋いだら自動的に画像を取り込むなどおせっかいな機能がいろいろと追加されていくかもしれません。
Microsoft says Windows 11’s Photos app will run in background to launch faster | Windows Latest
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