Intel Lunar Lake世代Core Ultra 7 268Vは17Wで45W相当のCPUに迫る性能に

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Intel Lunar Lake世代Core Ultra 7 268Vの性能は17Wで45W相当と電力効率が非常に高い

Intelが2024年9月に発表を計画しているLunar Lake世代のCore Ultra 200Vでは電力効率に焦点を当てた設計になっており、電力効率の高さでアピールするQualcomm Snapdragon Xシリーズに対抗する製品として投入されますが、今回このIntel Core Ultra 200Vの中でハイエンドモデルとして投入されるCore Ultra 7 268Vの製品版とみられるベンチマーク結果が登場し、過去に登場したベンチマークに対して性能がより一層向上している様子が明らかになりました。

Core Ultra 7 268Vは9モデル登場するCore Ultra 200Vの中で2番目の性能を持つモデルで、CPUは4P+4LPE構成で8コア8スレッド、L2キャッシュがP-Core側が2.5MBとE-Core側が4コアで4MBの合計14MB、L3キャッシュが12MBでCPU全体では26MBのキャッシュ容量を持ち、ベースが3.3 GHz、ブースト時は5.0 GHzで動作する設定になっています。このCPUは省電力CPUになっているため、PL1は17W、PL2は最大30Wと低めの電力設定になっています。

今回登場したベンチマークはKhadasと呼ばれるミニPCを用いて計測が行われているため、通常のノートPCに比べて放熱性が高くCPU性能が冷却機構に影響されずCPU本来の性能が発揮されやすい状態で計測がされています。さらに、CPU自体も発表まで残り1週間ということで製品版に近いBIOSなどが適用された状態であるとみられています。

そんなCore Ultra 7 268Vのベンチマーク結果はシングルコアが2915ポイント、マルチコアが11448ポイントになっています。

CPUTDPシングルコアマルチコア
Ryzen AI 9 36535W273014773
Core Ultra 9 185H45W224612084
Ryzen 9 7940HS45W236711527
★Core Ultra 7 268V17W291511448
Core Ultra 7 256V17W260810506
Core Ultra 7 268V (旧)17W273910036
Ryzen 7 8840HS28W21399522

シングルコアではCore Ultra 7 268Vは前回登場したスコアから6.4%向上し、先代のCore Ultra 9 185Hに対しても13%向上しています。また、最近発売されたCPUであるRyzen AI 9 HX 375に対しても2.9%上回っているなどノートPC向けCPUとしては非常に高いシングルコア性能を記録しています。

マルチコア性能も非常に高く、前回登場したスコアからは14%近く向上し、4P+4LPEの合計8コアかつ消費電力が最大30Wで、最大45Wの消費電力で動作するRyzen 9 7940HSに迫るスコアを発揮するなど低い消費電力でありながら非常に高いCPU性能を発揮するなど電力効率の良さが目立つ結果になっています。

Lunar Lake世代のCore Ultra 200Vは2024年9月2日に搭載ノートPCが一斉発売され、年内には搭載されている高性能NPUを活かしてCopilot+にも対応することが計画されています。ただし、競合がSnapdragon Xシリーズということで搭載ノートPCは海外で$999、日本円だと15~18万円を超えるハイエンドモデルに限定されるともみられているため、お手頃な価格で入手することは2024年時点では難しいといえそうです。

ソース

Khadas MakerKit (Intel Core Ultra 7 268V) | Geekbench 6

https://browser.geekbench.com/v6/cpu/7483669

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