Intel Arc Battlemageのテストログが登場。メモリーに12GB、192-bit搭載モデルが存在
Intelはデスクトップ向けディスクリートグラフィックカードの次世代モデルであるArc Battlemageを2024年末発売に向けて開発を進めていますが、今回このArc Battlemageの試作モデルで取られたテストログのデータが登場し、アッパーミドルレンジモデルとしてラインアップされるモデルのメモリー容量や仕様、コア数など一部スペックが明らかになりました。
このArc Battlemageでは2つのGPUダイが開発中で、上位モデル向けのBMG-G31と下位モデル向けのBMG-G21の2つです。今回のテストログではBMG-G21を搭載するグラフィックカードで取られたもののようで、GPUコアのXe2は合計14基搭載し、動作クロックはベースが1.5 GHz、ブースト時は1.8 GHzに設定されているようです。動作クロックについてはまだエンジニアリングサンプルと言う事で低めに設定されていますが、製品版では現行のArc Alchemistシリーズで見られている2.0 GHzを超える動作クロックになると考えられます。
メモリーの仕様は合計6つのモジュールを搭載するため、バス幅は192-bitに設定されメモリー容量は12GBになることがログから読み取れます。また、帯域幅は456.0 GB/s持っているため、メモリーの仕様はGDDR6 19 Gbpsになると考えられています。
現行のArc Alchemistでは17.5 GbpsのGDDR6を搭載しているため、帯域幅としては10%高速化しているため高負荷時のパフォーマンス向上が期待できます。また、今回登場したのはBMG-G21と言う下位モデルに採用されるGPUですが、上位モデルのBMG-G31ではGDDR6Xを搭載する可能性もあるため、上位モデルでは帯域幅がさらに高くなる可能性があります。
Intelは最近開かれたASUSのイベントにて、Arc Battlemageの性能は現行のArc Alchemistに対して50%以上の性能向上を予想していると述べていますが、このテストログを見る限りメモリー帯域幅などゲーミングパフォーマンスに影響を与える部分は順当に強化されているため、パフォーマンスについては期待しても良さそうと言えます。
Arc Battlemageについてはこの様にテストログが出現するなど開発は順調に進められているようで、Intelの財政状況が悪いからと言ってキャンセルになる事はひとまずなさそうです。今回登場したモデルはミドルレンジモデルになると見られていますが、仮に価格ががGeForce RTX 4060やRadeon RX 7600並みであればメモリーは12GB、バス幅は192-bitと言うだけでかなりアドバンテージがあり、性能面で同等レベルにまで喰いつければかなり人気が出るグラフィックカードになりそうですので、パフォーマンスと価格には期待したいところです。
Intel GPUs – Battlemage officially announced, evidently not cancelled | AnandTech
コメント
コメント一覧 (1件)
これは期待してしまいますね。
後はどのくらいの価格で市場に出てくるか。