Intel Lunar LakeエントリーモデルのCore Ultra 5 228Vのベンチマークが登場。エントリーながらも性能は高め
Intelは2024年9月4日にノートPC向けに低消費電力CPUのLunar Lakeを正式発表し、同日に搭載PCも一斉解禁されると見られていますが、今回このLunar Lakeシリーズの中で下位モデルにあたるCore Ultra 5 228Vのベンチマークが登場し、性能などが明らかになりました。
今回、Geekbenchに掲載されたCore Ultra 5 228Vは他のLunar Lake CPUと同じく4P+0E+4LPEで構成される8コア・8スレッドCPUで、L2キャッシュが14MB、L3キャッシュが8MBの合計22MB、動作クロックはベースが2.1 GHz、ブースト時の最大クロックが4.025 GHzに設定されています。この設定でTDPはベースが17W、ブースト時は30Wで動作する構成になっています。
このCore Ultra 5 228Vを搭載するMSIのPrestige 13と呼ばれる薄型軽量ノートPCでベンチマークが計測され、シングルコアは2585ポイント、マルチコアは10053ポイントを記録しています。
CPU | シングルコア | マルチコア |
---|---|---|
Ryzen AI 9 365 | 2730 | 14773 |
Core Ultra 9 185H | 2246 | 12084 |
Core Ultra 9 288V | 2901 | 11048 |
Core Ultra 7 256V | 2737 | 11031 |
★Core Ultra 5 228V | 2585 | 10053 |
Ryzen 7 8840HS | 2139 | 9522 |
Ryzen 5 8640HS | 2146 | 7844 |
シングルコア性能はLunar Lakeシリーズの中では動作クロックが低くなっているため、このシリーズの中では最も低いスコアを記録しています。ただ、Meteor Lake世代の最上位モデルのCore Ultra 9 185Hに対して15%優れたスコアを記録するなどLion Coveアーキテクチャーへ刷新された効果が出ています。
マルチコア性能はLunar Lakeは全モデルブースト時が30Wと言う事で最上位モデルのCore Ultra 9 288Vと下位モデルのCore Ultra 5 228Vの間の差は大きくなく、Core Ultra 9 288Vに対して10%劣るレベルに留まっています。また、AMD製CPUと比べるとTDP 28WのRyzen 7 8840HSに対して5.6%優れた性能を記録するなど電力効率の向上に伴い、省電力ながらも高めの性能を発揮する結果になっています。
Core Ultra 5 228V | Geekbench 6
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