Intel Raptor Lake系の不具合はXeonにも影響?ノートPCも不具合発生が報告されてる模様
IntelのRaptor Lake系CPUで、数か月間使用すると動作が不安定になる不具合が2024年に入ってから話題になり始めました。特にCore i9-13900KやCore i9-14900Kなどのハイエンドモデルで問題が発生し、IntelはCore i9を中心にBaseline ProfileをBIOSアップデートに含めるなど対策を進めています。しかし、最近ではCore i5-13600Kや14600KなどもBaseline Profileの対象に加わり、デスクトップ向けのみならず、ノートPC向けRaptor Lakeも影響を受けているのではないかという噂が広がっています。
Path of TITANSというゲームを開発しているAlderon GamesのMatthew Cassells氏によると、デスクトップ向けCPUで発生しているのと同様の不具合がノートPC向けRaptor Lakeでも見られるとのことです。ノートPC向けのRaptor Lakeベースモデルはデスクトップ向けCPUとほぼ同じ仕様で、第13世代と第14世代のHXモデルおよびPモデルが該当しますが、同氏はSub-Redditで『ノートPCのRaptor Lakeでもデスクトップ向けほど頻度は高くないが、同様のクラッシュが発生している』と述べています。
Even EMR.
— kopite7kimi (@kopite7kimi) July 17, 2024
当初はデスクトップ向けの不具合として認識されていたRaptor Lakeの劣化不具合ですが、ハードウェアリーカーのkopite7kimi氏によると、サーバー・データセンター向け製品であるXeonにも同様の不具合が発生しているとのことです。特に、Raptor Coveアーキテクチャを搭載するEmerald Rapidsにも影響があると示唆しています。
Emerald Rapidsは2023年12月から投入されたサーバー・データセンター向けCPUの第5世代Xeon SPとしてラインアップされていますが、もしRaptor Coveアーキテクチャに不具合が発生している場合、このEmerald Rapidsも影響を受けることになります。その場合、Intelはダウンタイムや高価なCPUの交換費用など、エンタープライズ向けユーザーからの信頼喪失と大きな負担を強いられる可能性があります。
特にIntelは2024年末までにサーバー・データセンター向け製品としてEPYCに対抗するGranite RapidsとSierra Forestなどの新製品を控えています。もしRaptor Lake系の不具合がサーバー・データセンター向け製品にも影響を及ぼすと判明すれば、信頼性を重視するエンタープライズ向け製品としてのイメージ悪化と販売減少などの悪影響が懸念されます。従って、迅速な対応が求められます。
IntelのRaptor Lake系で発生しているCPU劣化不具合については、2024年初めに初めて言われた時よりも影響範囲が広がっています。Intelが原因の特定に苦戦していることから、影響範囲はかなり広い可能性があります。特に最近では、Raptor Coveアーキテクチャ自体に問題があるのではないかと疑われています。もしそうであれば、リーク通りEmerald Rapidsにも影響が出る可能性があります。Emerald Rapidsに影響がある場合、IntelはAMDのEPYCに対してさらにシェアを失う可能性があるほか、今後投入予定のGranite RapidsやSierra Forestにも影響が及ぶことが懸念されます。消費者やエンタープライズユーザーからの信頼を失わないためにも、早急な原因究明と対策発表が求められます。
Intel is selling defective 13-14th Gen CPUsIntel is selling defective 13-14th Gen CPUs | r/Hardware Reddit
https://www.reddit.com/r/hardware/comments/1e13ipy/comment/lcyythb/
kopite7kimi | X (Twitter)
コメント
コメント一覧 (1件)
サーバー向けの話が出た時点で
「あ、終わった」と直感したよ
pentium初期の計算エラー問題を
超えたように思う