2022年に登場予定のZen4アーキテクチャーを採用するRyzen、コードネーム”Raphael”ではソケットAM5を採用し、PGAからLGA1718に変更されますが、そのモックアップとTDPやPCIeレーン数などの情報が出現しました。
Zen4採用で採用されるLGA1718モックアップ
A mockup of AMD Zen4 “Raphael” AM5 LGA1718 package has been leaked – VideoCardz.com
2022年に登場予定となっているZen4 Ryzen Raphaelでは新しくソケットAM5が採用され、AM5ではLGA1718となる事がリークされていますが、同じリーカーである、ExecutableFix氏からAM5を採用するRaphaelのモックアップが出現しました。
170W TDP seems to only be for a special variant, not the normal CPUs for sure
— ExecutableFix (@ExecuFix) May 25, 2021
ExecutableFix氏のツイートではCPUの裏側をモックアップで再現した画像が掲載されており、サイズは40mm x 40mmで1600mm2となっています。IntelのAlder Lake-Sでは37.5mm x 45mmで1687.5mm2になると見られており、Alder Lake-Sよりは小さい約5%ほど小さいサイズとなっています。ただし、サイズは小さいもののAlder Lake-Sより18ピン多い1718ピンとなっており、CPU裏側に配置されるキャパシタが無いため小さいサイズながら若干ピン数を多く確保できているものと見られています。
Video Cardzが作成したRaphaelとIntel Alder Lake-Sとの比較画像
PCIeのレーン数や最高TDPの情報も
ExecutableFix氏はLGA1718のモックアップの他に、Raphaelの情報もツイートしています。まず、メモリーについてはDDR5のみをサポートするとの事です。IntelのAlder Lake-SではDDR4とDDR5両方をサポートする見込みですが、Raphaelが登場する2022年ではDDR5に一本化しても入手性や価格面で大きな問題にはならないとAMDは判断しているものと考えられます。また、PCIe 4.0のレーン数はZen 3 Ryzenに対して4レーン増えた28レーンになります。そして、TDPについては120Wになる見込みでZen 3 Ryzenに比べると15Wほど増えています。またTDPは最大で170Wに及ぶとも記載されています。ただし、ExecutableFix氏はこのTDP170Wになるのは一部の特別モデルのみであり、通常モデルはTDP120Wに留まるとの事です。
Raphaelについては2022年に登場予定とされており、上半期なのか下半期なのかは判明していませんが、恐らくライバルとしてはIntelのAlder Lake-Sと言うよりはその次の世代に当たるRaptor Lake-Sとなりそうです。TDPは120Wと現行のRyzenに比べて15Wほど増えていますが、IPCが大きく向上する事も見込まれているためどのようなCPUになるのか期待がかかります。
コメント