Android 15から急速充電の定義が20W以上に変更。より現実的な値に変更も少し物足りないかも?
Androidスマートフォンでは、充電時に充電速度が急速なのか通常速度なのかを表示する機能が備わっています。しかし、現行のAndroid 14以前では、急速充電と表示される閾値が7.5Wとされており、100Wを超える充電が可能なスマートフォンが登場する中では、かなり低めに設定されています。そのため、Android 15においては急速充電と表示される基準が大きく変更される可能性が出てきています。
Androidの基本設定であるAOSPでは、Android 14までは5Wを下回る充電速度は「低速充電」と表示され、5W~7.5Wまでは「充電中」、7.5Wを超えると「急速充電中」と3段階の表示がされています。しかし、Android 15向けに用意されたAOSPでは、急速充電の閾値が7.5Wから20Wに大きく変更されていることが明らかになりました。
ただし、現時点でこのAOSPの設定値は有効化されていないため、Android 15のベータ版を利用しても閾値は7.5Wのままです。しかし、現在市販されているスマートフォンの多くは20Wを上回る急速充電に対応しているため、ユーザーが充電速度を正しく把握するために、20W以上を急速充電として認識する変更は理にかなっています。そのため、今後リリースされるAndroid 15のベータ版や正式リリース時には、急速充電=20W以上という閾値が反映されると考えられます。
ちなみに、GoogleのPixel 8 Proは最大30W、Galaxy S24 Ultraは最大45Wと、ほとんどのスマートフォンでは20Wを超える充電速度を実現しているため、Android 15で設定される20Wという閾値も実環境に近づいています。しかし、この値自体、急速充電の下限値にある設定のため、2025年以降に投入されるAndroid 16などではさらなる電力値引き上げが必要となるかもしれません。
Android 15 fast charging detection may be more demanding | Android Headlines
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