Google Pixel 9 Pro XLにTensor G4を搭載したベンチマークも登場。性能はそこそこ高めでメモリーは16GBに増量へ
Googleが2024年に投入を予定しているPixel 9シリーズではサムスンのExynos 2400をベースとしたTensor G4チップセットを搭載する製品になりますが、今回この中で上位モデルにあたるPixel 9 Pro XLのGeekbenchベンチマーク結果が新たに登場しました。
Pixel 9シリーズに搭載されるTensor G4に関するベンチマークは数日前に最廉価モデルのPixel 9に搭載された状態でGeekbench 6ベンチマークが計測されていましたが、その時のスコアはシングルコアが1653ポイント、マルチコアは3313ポイントとシングルコアは現行Pixel 8搭載のTensor G3を上回っていましたが、マルチコアは下回るなど最適化不足が目立つ結果になっていました。
一方で、Pixel 9 Pro XLで記録されたベンチマークスコアではシングルコアが1950ポイント、マルチコアが4655ポイントと非常に高いスコアを記録しています。
このスコアはTensor G3と比べるとシングルコアは約26%、マルチコアは約21%向上しています。また、同等性能を持つチップセットとしてはシングルコアではSnapdragon 8 Gen 2並み、マルチコアはSnapdragon 8+ Gen 1とSnapdragon 8 Gen 2の間ぐらいの性能を持つなどかなりの性能向上が見られます。
なお、同スマートフォンは発売まであと4か月近くある事から最適化の余地が残されていると見られています。そのため、シングルコアはベースとなっているExynos 2400並みの2000ポイント、マルチコアはExynos 2400に対してP-Coreが2コア減らされているため、5000ポイントぐらいまで性能が伸びる可能性があると言えそうです。
メモリー容量は16GBに増加へ。生成AI対応などに向けて大幅増量へ
少し前にベンチマークが計測されたPixel 9ではメモリー容量が現行Pixel 8と同じ8GBに据え置きとなる事が明らかになっていましたが、Pixel 9 Pro XLではGeminiなどの生成AI対応に向けてメインメモリー容量が現行Pixel 8 Proに備わっている12GBから16GBに大きく増える見込みになっています。これにより、上述の様なAI処理はもちろんの事、ゲームなども快適に動かすことが可能になると言えます。また、Pixel 9シリーズでは新たにデスクトップモードも備えられると言われているため、大容量なメモリー容量によりデスクトップモードの快適性向上に役立つ可能性もあります。
Pixel 9シリーズに搭載されるTensor G4は最後のサムスンのExynosシリーズをベースとしたチップセットですが、性能面では同時期に登場すると見られるSnapdragon 8 Gen 4や、2023年に投入されたSnapdragon 8 Gen 3には及ばないものの、Snapdragon 8 Gen 2に近い性能が期待できるなど今まで性能を理由に躊躇していたユーザーも少しは取り込めるぐらいの性能を獲得できそうです。
Google Pixel 9 Pro XL | Geekbench 6
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