Intel Twin Lake N250が近々登場。4C4Tでベースクロックは1.2 GHzに
IntelではCeleronおよびPentiumなどのエントリー向けCPUのブランドを廃止した代わりに、Alder Lakeに搭載されているE-CoreのGracemontのみで構成されたIntel Nシリーズを発表し、2コア2スレッドのN50、4コア4スレッドのN95、N97、N100、N200などがラインアップされています。
このNシリーズの中でN100はTDPが6Wと非常に低いことや、価格が$55と安価な事からChromebook、小型PCによく搭載されるCPUになっています。ただ、安い割に性能はWindows 11を利用したブラウジングやYoutube、Netflixと言った軽いエンタメはもちろん、エクセルなどオフィス系アプリも快適に利用できるなどコストパフォーマンスに優れた優秀なCPUになっています。
そんな、Intel Nシリーズですが現行モデルが投入されたのは2023年上半期と言う事で投入から1年が経過していますが、Intelではそこそこ人気があるAlder Lake-Nの後継として『Intel Twin Lake』にリフレッシュし、その第一弾としてIntel N250と呼ばれるCPUの投入を計画している事が明らかになりました。
There is a #TwinLake (CPUID B06E0, 4c/4th, 1.2GHz, w/o HTT) among the #Intel test machines:https://t.co/v6qc33SzVD
— InstLatX64 (@InstLatX64) May 14, 2024
Brand string is "Intel(R) N250" https://t.co/N0Km0vgdgt pic.twitter.com/qqHTcXMAFy
Intel N250はLinux向けのファームウェアドライバーの解析で存在が明らかになり、CPUIDはB06E0と呼ばれコア構成は4C/4Tでベースクロックは1.2 GHzに設定されているようです。現行のN100も4C/4T構成であるため、コア構成は大きく変わっていない様です。また、動作クロックはN100は最小0.1 GHzに設定可能で、Intelもベースクロックを定めていないためIntel N250でどれだけ動作クロックが上がったのかなどはわからない状態です。
ただ、Intel Twin Lake自体はAlder Lake-Nと同じくGracemontアーキテクチャーを採用しているためコア構成やキャッシュ容量は変わらないと考えられています。一方で動作クロックはリフレッシュモデルと言う事でN100のブーストクロックの3.4 GHzを多少超えるレベルに設定されると同時に、動作電圧は下がる方向とも言われているため性能を若干上げつつ、消費電力を下げたCPUになりそうです。
このIntel N250などIntel Twin Lake CPUは2024年後半にリリース予定で、主にChromebookや小型PCなど低コストかつ低消費電力デバイスに搭載されると見られています。
個人的にIntelが最近出した製品の中でIntel Nシリーズは低コスト、低消費電力でありながら快適に使えるPCを実現したCPUと言え恐らくMeteor Lakeなんかよりも地味ながら革新的な製品だったと思っています。そんなIntel Nシリーズの新モデルのIntel N250ですが、現行のN100のリフレッシュモデルと言う事で変更点は少ないのですが、収益的にあまり旨味がなさそうで地味なIntel Nシリーズにもリフレッシュモデルを用意してくれた事は喜ばしい限りです。
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