AMD Zen 3+ Ryzen 6000シリーズは開発中止か。Zen 4に注力。

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AMDでは2021年後半に6nmプロセスを採用したZen 3+(Warhol)をリリースする予定と言われていましたが、情報筋によるとWarholの開発は中止になったようです。AMDとしては、2022年にリリースを控えているZen 4アーキテクチャーに注力する模様です。

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AMD Zen 3+採用のRyzen 6000シリーズ(Warhol)の開発を中止か。

AMDでは2021年後半に現行のZen 3アーキテクチャーを7nmから6nmに改良したZen 3+アーキテクチャーをリリースすると過去のリークで言われていました。しかし、最新の情報によるとAMDはこのZen 3+の開発を中止し、大幅改良に当たるZen 4に注力するとのことです。

開発中止の情報は過去にAMD関係で正確なリーク情報で定評のあるExectuableFixによるもので、開発ロードマップなどでZen 3+の存在は出現してはいるものの、AMD  Zen 3+搭載のRyzen 6000(Warhol)に関する情報は全く出現していないとのことです。一方でZen 3+より後に出現する予定のZen 4搭載のRyzen 7000(Phoenix)に関する情報が既に出現していることから、Ryzen6000シリーズはもう存在していないとのことです。

また、同様にAMDはRyzen 6000(Warhol)について開発中止になったものの、Zen 3 Ryzen 5000 XTシリーズをリリースする予定と言う情報も出ており、Zen 3+アーキテクチャーを採用するRyzen 6000(Warhol)については開発が中止された可能性が非常に高いと言えます。

TSMCのキャパシティー不足が原因か

今回、Ryzen 6000(Warhol)が開発中止された背景としては既存の7nmプロセスでさえTSMCのキャパシティーは厳しい状態に置かれており、6nmプロセスを生産する能力は無いと判断し、開発中止を決断したと見られています。そして、余ったリソースを5nmプロセスを採用するZen 4(Raphael / Phoenix)へ割り当てると見られています。一方で、既存のZen 3 Ryzen 5000シリーズについてもIntelが2021年後半にAlder Lake-Sの発売を控えている事から、より高クロックで動作するRyzen 5000 XTシリーズを投入すると見られています。

AMD Ryzen 5000シリーズについては、最近は生産が安定してきたのか、Amazonや店頭で在庫が並ぶことも多くなってきていますが、世界的に見ればまだまだ需要を満足しているとは言えない状況となっています。そんな状況が続く中で6nmプロセスで製造したZen 3+のRyzenをリリースした所で生産量が見込めないため売上も見込めません。また、AMDとしてはIntelがリベンジをかけるべく2021年末発売予定で開発しているAlder Lake-Sの存在もあります。Zen 4までの繋ぎとしてZen 3+をリリースするよりは、Zen 4の開発を促進した方がより利益に貢献するという判断がされたものと見られています。

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『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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