サムスンが最大32Gbpsで動作するGDDR7をGTC 2024で展示。GeForce RTX 5000向けでは28Gbpsで動作へ

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サムスンが最大32Gbpsで動作するGDDR7をGTC 2024に展示。GeForce RTX 5000では28Gbpsで動作する見込み

NVIDIAが力を入れているAI向けGPUでは高速な転送速度が求められるためHBM3eなどが主流ですが、ゲーミング向けグラフィックスカードにおいてはコストとパフォーマンスのバランスから次世代GPUではGDDR7が採用されると見られています。

そんなGDDR7ですが、いち早く量産化を始めたサムスンがGTC 2024にてGDDR7のモジュールを展示しています。

展示されているGDDR7モジュールは32Gbpsで動作する16Gb(2GB)品で、サムスンの説明によると動作電圧も1.2Vから1.1Vに低減させるなどで電力効率は20%ほど改善し、GDDR6Xなどで問題になっている発熱問題を低減するために新しいパッケージング素材が採用されています。また、回路設計を改善することで熱抵抗を70%低減させるなど高速化に伴う発熱を最小限に抑える設計が組み込まれています。

GDDR7の仕様についてはGDDR6に対してチャンネル数が倍増するほか、メモリー容量も最大4GBまで対応します。

この展示品では具体的にどの製品に搭載されるかは記載されていませんが、リーク情報から2024年末登場のGeForce RTX 5000シリーズに搭載される可能性が非常に高いです。ただ、このRTX 5000シリーズに採用する際は動作速度は32Gbpsから28Gbpsへ引き下げられると言われています。

これはメモリーモジュールの歩留まりとコスト低減のためでパフォーマンスにも影響を与えますが、現行のGDDR6Xの最高速度の23Gbpsに対して28Gbpsでも20%以上高速化がされているため次世代GPUのボトルネックにはなり得ないと言えます。

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GTC 2024でGDDR7を展示すると言う事はRTX 5000シリーズにはサムスン製GDDR7を搭載する方向でほぼ決まりなのかもしれませんが、説明を見ていると高速動作時の発熱が問題だったようでこの辺りに重点的な対策を取っているためGDDR6Xの時の様に温度が110℃まで到達することがない事を祈りたいです。

あと、メモリー速度については規格登場段階では低めに設定されることが普通で、GDDR6は現在は20Gbpsとか出ますが初期は14Gbpsとかでした。ですので、恐らく32Gbpsで動作するメモリーを搭載するのはRTX 5000 SUPERシリーズなどもう少し先になりそうです。

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『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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