GeForce RTX 3060が登場した際に、すべてのGeForce RTX 3000シリーズにマイニング制限が追加されるかもしれないという噂がありましたが、どうやらNVIDIAは本気でマイニング制限追加に向けた準備を進めているようです。
GeForce RTX 3060と同様、GA10X-XX2系リビジョンに変更か
NVIDIA GeForce RTX 3060ではマイニング制限がかけられていたものの、NVIDIAが意図せず、マイニング制限を解除する機能を入れたままの開発者用ドライバーを配布してしまい、マイニング制限が実質的に無効となってしまいました。そこで、NVIDIAはGPUのHardware IDを変更し、マイニング制限を復活させるためにGeForce RTX 3060向けにGA106-302 GPUをまもなく登場させる見込みになっています。
GeForce RTX 3060の最新リビジョンで再びマイニング制限が復活 – Gaz:Log
しかし、この話題が出た際にGPU関連のリークでお馴染みのkopite7kimi氏は他のGPUにもこの措置は展開されるとツイートをしましたが、間もなくマイニング制限がRTX 3000シリーズ全てに展開される可能性が高まっています。
I’ve said before, maybe not GA106 only.
For example, we would meet GA102-302/202 and GA104-302/202. https://t.co/pGghHbikbV— kopite7kimi (@kopite7kimi) April 15, 2021
GeForce RTX 3080 Tiもリビジョン変更済みに。他モデルも準備中
Igor’s LABによると、間もなく登場すると言われているGeForce RTX 3080 TiではGeForce RTX 3060と同様のマイニング制限が追加されていたようです。ただ、現在出回っているQS品のGPUではマイニング制限を解除してしまうドライバーで動作が可能なため、新しいリビジョン品に用意しているとの事です。
また、wccftechによると同様にマイニング制限を追加する措置が他のGeForce RTX 3000シリーズに向けて準備が進められているとの事です。
- NVIDIA GeForce RTX 3090 – GA102-300-A1 -> GA102-302-A1
- NVIDIA GeForce RTX 3080 – GA102-200-A1 -> GA102-202-A1
- NVIDIA GeForce RTX 3070 – GA104-300-A1 -> GA104-302-A1
- NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti – GA104-200-A1 -> GA104-202-A1
- NVIDIA GeForce RTX 3060 – GA106-300-A1 -> GA106-302-A1
すべてモデルでGPUで末尾が2に変更される変更が加えられ、GPUのHardware IDが変わります。これによってマイニング制限が課せられますが、同時にマイニング制限が無い旧品のvBIOSへの書き換えを阻止する事も可能になります。
マイニング制限が追加されたGeForce RTX 3060やRTX 3080などの他モデルは5月頃から生産が開始されると見られており、店頭に並び始めるのは6月頃になると見られています。
NVIDIAでは既存の製品に対してマイニング制限を追加する事は無いと声明を出していましたが、あれはどうやら既に販売や生産したモノに対する発言だったようで、これから生産する分に関してはマイニング制限はかけていく方向にようです。
これは、純粋にゲームをしたくてグラフィックスカードを欲しいという人にとっては何とも嬉しい話ですね。これによってグラフィックスカードの入手難易度は多少なりとも下がるかもしれません。(転売屋もマイニング制限付きGPUの需要が分からないので最初は手を出す人は少ないかもしれません)
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