Intel Core i9-14900KSが既に流通中。電圧はデフォルトで1.5Vで温度も高め。結果はデフォルト状態でも不安定に
Intelでは2024年3月中頃を目途にRaptor Lake Refresh最上位モデルとなるCore i9-14900KSの発売を予定していますが、Overclock.netの掲示板のユーザーがまだ未発売のCore i9-14900KSを入手し、デフォルトでの設定やCPUコアのグレードなど詳細を明らかにしています。
Core i9-14900KSの仕様は、コアは8P+16E構成で合計32 MBのL2キャッシュと36MBのL3キャッシュを内蔵するなど基本的な構成はCore i9-14900Kと同じです。しかし、動作クロックはブースト時の最大は6.2 GHzと200 MHzほど向上していますが、このブースト時の最大6.2 GHzの動作クロックは3コアまでであればこのクロックでの動作が可能になっています。
また、E-Coreも同様に3コアで5.9 GHzまでブーストし、全コア動作時の動作クロックはP-Core側が5.8 GHz、E-Core側が4.5 GHzに設定されています。こちらはCore i9-14900Kに対してP-Coreは300 MHz、E-Core側は100 MHz向上しています。
ただ、この高い動作クロックを叩き出すためにCPUのコア電圧は高めに設定されています。掲示板に掲載されたデフォルト状態でのBIOS画面ではコア電圧は1.5Vに設定された状態だったとのことです。この電圧設定についてはマザーボードによっても変わるため一概には言えませんが、1.5Vは比較的高い値と言えます。
このCore i9-14900KSはより高い動作クロックを叩き出せるようにCPUコアを選別しているのですが、この選別に使われるCPUコアのクオリティーを表すSP値はこの掲示板の投稿者のCPUはP-Core側は120でE-Core側は67を示しています。
過去にIgor’s LABが200個近いCore i9-14900K/KFでSP値を探った際にはベスト値が121、ワーストが99で平均、中央値ともに108であったことから、非常に高品質なCPUコアを搭載していることが明らかです。
ただ、E-Core側は67とあまり高くないのですが、Core i9-14900KSを使ってオーバークロックするユーザーの多くはP-Coreで世界記録を狙い、その際にはE-Coreは無効化されることがほとんどであるためIntel側もE-Core側の品質には特にこだわっていないようです。
ソース:[OFFICIAL] Asus Strix/Maximus Z790 Owners Thread | Overclock.net (英語掲示板)
コメント