Intel 第2世代Core Ultra CPU『Lunar Lake』のGPUベンチマークが登場。デスクトップ向けArc A310を上回る性能に
Intelでは2024年末から2025年にかけてノートPCなど低消費電力向けCPUにLunar Lake CPUを投入すると言われています。
このLunar LakeではMeteor Lakeと同じくタイルアーキテクチャーを採用するとともに、CPU側にはLion Coveと呼ばれる新しいアーキテクチャーが内臓されますが、併せて内臓GPU側には新アーキテクチャーであるBattlemageも搭載され、グラフィックス性能が向上すると言われています。
今回はこのLunar Lakeの内臓GPUに関する初期のベンチマーク情報がリークとして登場しました。
ベンチマークはSiSoftware SandraでLunar LakeのES品は合計20コア構成で、動作クロックはベースが1.0 GHz、ブースト時は3.91 GHzで動作しています。内臓GPU側には合計64コアのExecution Unitを搭載し、1.75~1.85 GHzで動作しています。
この仕様で記録されているGPU性能としては1927 Mpix/sを記録しており、Alchemist+を内蔵するArrow Lakeに対して80%近く高い性能になっています。
この高い性能でありながら、TDPについてはArrow Lake側は65W~125Wに設定されていますが、Lunar Lakeは17Wに設定されているため、電力効率の観点からもLunar LakeのGPU性能はかなり高いと言えそうです。
プロセッサー | Mpix/s |
---|---|
Lunar Lake ES(64 EU @ 1.75-1.8 GHz) | 1927.62 |
Arc A310 GPU(48 EU @ 1.75 GHz) | 1536.18 |
Meteor Lake(128 EU @ 2.00 GHz) | 1526.55 |
Arrow Lake ES(64 EU @ 1.7-2.0 GHz) | 1075.69 |
Meteor Lake ES(64 EU @ 2.00 GHz) | 923.22 |
ちなみに、このLunar Lakeの性能はAlchemistアーキテクチャーを搭載し、コア数も2倍の128コア搭載するMeteor Lakeに対して26%、デスクトップ向けのArc A310 GPUに対して25%優れた性能を記録しているため、このLunar Lakeのグラフィックス性能自体もですが、Battlemageアーキテクチャーについても期待が持てる結果になっています。
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