AMD Ryzen 8000シリーズのロゴマーク判明。AI対応モデルは明記されるがCPU世代は分かりにくくなる可能性?
AMDではAI向け製品の発表会であるAdvancing AIイベントにて現行Ryzen 7040のリフレッシュモデルであるRyzen 8040シリーズの発表を行いました。このRyzen 8040はHawkPointと言うコードネームで呼ばれていた製品で、Ryzen 7040シリーズと同じくCPUにZen 4、GPUにはRDNA 3を内蔵するAPUになっています。
しかし、このRyzen 8040シリーズにおいてはCPUとGPUは先代とほぼ同じ構成になっていますが、一部モデルではAI機能を司るNPUの性能が引き上げられています。
Ryzen 7040ではNPU自体の性能は10 TOPS、NPU+GPUで33 TOPSとなっていますが、Ryzen 8040においてはNPUが最大16 TOPS、NPU+GPUでは39 TOPSという事で性能が異なっています。そのため、AMDではこのRyzen 8000シリーズを投入するタイミングでロゴを刷新すると共に、AI機能が強化されたNPU搭載モデルにおいては『Ryzen AI』と言う専用ロゴが与えられる事が明らかになりました。
新しいロゴは黒を基調としたデザインになっており、ロゴの周りにオレンジ色のアウトラインが設けられたデザインになっています。また、この新しいロゴでは高性能なNPUを搭載するモデルでは『Ryzen AI』、非搭載モデルでは『Ryzen』と区分けされる事からAI処理用にNPUを搭載している事がロゴを見るだけで判別できるようになっているとのことです。
ただし、今回のロゴ発表で気になる点が、先代のRyzen 7000シリーズではZen 4搭載モデルはオレンジ基調のロゴ、Zen 3以前のCPU搭載モデルはグレー基調のロゴなどCPU世代でロゴを変えていましたが、Ryzen 8000シリーズではすべて黒基調に変更されており、先代のRyzen 7000シリーズの様にロゴを見るだけで最新世代か区別する事が難しくなっています。
このRyzen 8000シリーズについては本格的な投入は2024年2月から行われる予定であるため、今後詳細が明らかにされる可能性もありますが、このままRyzen 8040やRyzen 8030、Ryzen 8020等を発売すればIntelが批判していた『Ryzenは型番が分かりにくい!』と言う主張の通りになってしまうため、第何世代のZenアーキテクチャーを搭載しているか判別できるロゴになる事が期待されます。
ただ、一方でステッカーの種別を大量に用意すればOEM側やAMD側のコスト高騰や誤貼り付けなどの要因にもなりますのでもしかしたらこのまま黒基調のロゴですべてカバーすると言う事になる可能性も高そうと個人的には考えています。
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