GainwardとGALAX製のグラフィックカードにて、Re-Size Barのサポートが開始され始めましたが、この機能について早速Chiphellのユーザーがどれほどパフォーマンスアップが見られるのかテストをしました。
全RTX 3000シリーズ向けにResizable BAR対応が開始
NVIDIA GeForce RTX 3090 with Resizable BAR is 3.17% faster on average at 4K – VideoCardz.com
Resizable BARに関しては、NVIDIA GeForce RTX 3060にて初めてサポートが開始されました。このモデルでは当初からサポートが謳われていたため、vBIOSアップデートなどユーザーが特段対応することなくデフォルト状態で適用されていましたが、その他のGeForce RTX 3000シリーズでは3月以降に提供されるvBIOSのアップデートをもって対応予定とNVIDIAから発表されています。
そんな、GeForce RTX 3000シリーズですが、GALAXとGainwardから初めてRTX 3000シリーズのResizable BAR対応vBIOSが提供され、その新しいResizable BAR対応vBIOSでどれほどゲームのパフォーマンスが上がるのかChiphellのユーザーがRTX 3090を用いてベンチマークをしています。
Resizable BAR対応ゲームは現在は8タイトルのみ。6タイトルでテスト
Resizable BARはvBIOSのアップデートでグラフィックスカードへの対応は完了となりますが、ゲーム側での適用も必要になっています。NVIDIAによると、現時点ではAssassin’s Creed Valhalla, Battlefield V, Borderland 3, Forza Horizon 4, Gears 5, Metro Exodus, Red Dead Redemption 2, Watch Dogs Legionの8タイトルのみでサポートがされているとの事です。Chiphellのベンチマークではこの中から6つのゲームを用いてベンチマークが実施されています。
オレンジ色のバーがResizable BARが有効の状態、青が無効の状態で計測されており、すべて4K解像度かつ最高画質設定でテストがされています。この結果、Resizable BAR有効の状態では、無効の状態に比べて平均3.17%パフォーマンスが向上しています。GeForce RTX 3060ではResizable BARの有無で1080p時は5%、1440pは4%程度パフォーマンスの向上が記録されているため、4K解像度では3%台と言うのは決して悪い値では無いと思われます。
今回は1ユーザーが取った記録のため、テック系サイトなどでどのような結果が掲載されるか注目ですが、vBIOSのアップデートだけで3%程度パフォーマンスが上がるとすれば十分効果的なアップデートと言えます。
Resizable BARはAMDのSmart Access Memoryの対抗としてNVIDIAが用意した機能でこの結果を見る限りはSmart Access Memoryとほとんど同じ結果(4K解像度で+3%程度)が出ているようです。やっている事はGPUのVRAMにアクセスする際に256MBずつしかアクセスできなかったのを、VRAM容量分アクセスできるようにする事ですのでNVIDIAとAMDで違いは無いため当然の結果と言えるでしょう。正直、3%は有意な差と言えますが体感できるほどの差では無いですが、こういう細かな改善の積み重ねは大事だと思います。
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