Steamで最も人気グラボはNVIDIA GeForce RTX 3060に。GTX 1060並みのロングセラーになる可能性も？

Steamハードウェアサーベイで遂にNVIDIA GeForce RTX 3060が1位を獲得。GTX 1060並みのロングセラーになる可能性も

Steamでは毎月1回の頻度で市場で使われているPCの構成を集計したSteamハードウェアサーベイを発表していますが、今回このハードウェアサーベイにてGeForce RTX 3060がはじめて首位を獲得した事が明らかになりました。（過去に集計の誤りで1位獲得はしていますが再集計が行われています）

このSteamハードウェアサーベイにおいては2017年8月に集計が開始されて以来、長年1位を獲得していたのは2016年に発売されたGeForce GTX 1060でしたが、2022年11月頃にはGTX 1650が1位を獲得し、しばらくはGTX 1650が首位をキープしていました。

しかし、2023年9月集計分のSteamハードウェアサーベイにて2021年に発売されたGeForce RTX 3060が1位を獲得しました。

NVIDIAのGeForce RTX 3060は2021年に発売されたメインストリーム向けグラフィックスカードになっており、3584基のCUDAコアに192-bit接続のGDDR6を12GB搭載するなど多くのゲームを快適にプレイできるだけの性能を有しています。

ただ、当時はマイニングブームの最中と言う事もあり入手が困難で、仮に入手が可能でも価格は7万円を超えるなどでコストパフォーマンスが悪くあまり人気とは言えない状態でしたが、マイニングブームが終わるとGeForce RTX 3060の価格は一気に下落し、2022年末になると4万円台半ば、現在は3万円台後半で販売されるなどゲーミングPCを組む多くの層にとって購入しやすいグラフィックカードになっています。

GeForce RTX 3060は2025年頃まで首位をキープし続けるかも？

NVIDIA GeForce RTX 3060については2023年10月時点では後継モデルであるGeForce RTX 4060も投入されているのですが、RTX 3060は3.8万円台で購入できる一方で、RTX 4060は4.4万円など少々高価な価格設定になっています。

性能面で見るとRTX 4060はRTX 3060に対して15%ほど優れた性能を発揮しているほか、コストパフォーマンス面でもRTX 4060の実売価格の方がRTX 3060に対して数%優れている状況にはなっているため、RTX 4060を買った方がコストパフォーマンスだけで見ると優れています。

しかし、RTX 4060ではPCIe Gen 4対応なのですが、レーン数がx8レーンに制限されているためPCIe Gen 4に対応していないマザーボードと繋げると性能が10~30%ほど落ちてしまいます。一方で、RTX 3060についてはx16レーンのPCIeを備えているため比較的古いハードウェアにおいてもグラフィックカードの性能をフルで発揮する事が可能になっていますのでミドルレンジグラフィックカードを求める層においてはRTX 3060の方が相性は良い考えられます。

また、RTX 3060やRTX 4060などミドルレンジクラスのグラフィックスカードを求める層の多くは予算が限られているケースがあります。そのため、例え追加で5000円払えばコストパフォーマンスがより優れたモデルが手に入れられると言われても手を出せないなどの事情が考えられます。そのため、今後もRTX 4060の価格が日本円相当で4万円を切らない状況が続く場合は恐らくRTX 5060などが登場し始める2025年頃まではRTX 3060が首位をキープし続けるのでは無いかと考えられます。

-UPDATE-

中国での統計が大きく増えているため、RTX 3060が上位に一気に喰いこんできている可能性があるみたいです。続報があり次第アップデートします。

前と同じですね https://t.co/S3tVsBLBfd pic.twitter.com/htjHqyJ2hn

— Fおじ (@fpsojisan_yt) October 3, 2023