IntelのMeteor Lakeはデスクトップ向けでは登場しないと明言。インタビューでの発言は誤りで『デスクトップ向け』は一体型PCやミニPCを指していた模様。
Intelは9月19日に開催されたIntel Innovation 23にてノートPC向けにCore UltraおよびCoreブランドで投入されるMeteor Lakeに関する発表を行いました。このMeteor Lakeは主にノートPC向けが中心で、デスクトップ向けについては開発の中止などにより登場しないと見られていました。
Intel Meteor Lake CPUはデスクトップ向けに2024年登場。Intelが明言
しかし、このIntel Innovationの場でメディアのインタビューに答えたクライアントコンピューティンググループ本部長が『Meteor Lakeのデスクトップ版が2024年に登場する』と答えた事で予測に反してデスクトップ向けのMeteor Lake-Sが登場すると期待されていましたがどうやらこの発言は誤解だった事がIntelより明らかにされました。
For Notebooks & AIOs: Intel Meteor Lake is not coming for “classic desktop PCs” – ComputerBase
Some clarification on Meteor Lake „desktop will come in 2024“: „Meteor Lake is a power efficient architecture that will power innovative mobile and desktop designs, including desktop form factors such as All-in-One (AIO). We will have more product details to share in the future.“
— Andreas Schilling 🇺🇦 (@aschilling) September 27, 2023
ドイツのComputer Baseがこの件についてIntelに問い合わせを行ったところMeteor Lakeは主にノートPC向け製品であることに加えて一体型デスクトップ向けやミニPCなどで2024年頃に搭載される事と釈明を行ったようです。
この一体型デスクトップなどに搭載されているCPUについては一般的に言われているデスクトップ向けのLGAソケットを使ったものでは無く、ノートPC向けに採用されている半田付けされたBGAソケットを使ったモデルになっており、ノートPC向けCPUと変わらないものになっています。
今回、Intelが行った釈明によってLGA1851を採用したMeteor Lake-Sが2024年に登場すると言う話は完全に消えたと言え、デスクトップ向けの新CPUは2023年から2024年上半期にかけてはまもなく登場するRaptor Lake Refreshが最新モデルとなります。
一方でMeteor Lakeの様にタイルアーキテクチャーや刷新されたE-Core、VPUなどを搭載するデスクトップ向けCPUについては2024年下半期に投入が予定されているArrow Lake-Sまでお預けとなりますので、Alder LakeやRaptor Lakeなどから買い換えを検討している人はRaptor Lake Refreshは飛ばし、1年後のArrow Lake-Sまで待った方が良いと言えそうです。
ちなみに、何でクライアントコンピューティンググループ本部長が誤解を生む発言をしたかですが、公式な場で使う言葉は広い定義の言葉を選んで使う傾向があります。これは今回の様に誤解を生む可能性もあるのですが、情報を確定させず、解釈の余地をできるだけ残すためでもありますのでインタビューに答えた本部長についてはいつも通り仕事をしていたと言え、特に過失がある訳では無いです。
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