NVIDIA GeForce RTX 4090を7枚、VRAM容量は合計168GB搭載した超ハイエンドPC『BIG BOSS』が登場。価格は日本円で約460万円。
BIG BOSS Ryzen TR PRO 5995WX – 7x RTX 4090 – BIG BOSS (mifcom.de)
ここ最近流行っているStableDiffusionやChatGPTなどの生成AIはVRAMを大量に消費するため、サーバー・データセンター向け製品のHopper H100などでは80GB、Instict MI300では192GBもの大容量VRAMを搭載していますが、コンシューマー向け製品ではGeForce RTX 4090の24GBが最大のVRAM容量となっています。
ただ、この24GBだけではVRAM容量が足りないと言うユーザーのためにMifcomがRyzen ThreadripperとGeForce RTX 4090を7枚搭載した超ハイスペックなモンスターワークステーション『BIG BOSS』を発表しました。
『BIG BOSS』の仕様としてはマザーボードはASUS Pro WS WRX80E-SAGA SE WIFI IIを搭載し、CPUには64コア128スレッド構成のRyzen Threadripper Pro 5995WXを搭載しています。メモリーは16GBのDDR4-3200を8枚、合計128GBの容量を持ち、GPUはタイトルの通りGeForce RTX 4090を7枚搭載し、合計168GBのVRAM容量を持つ構成になっています。
また、このRyzen Theradirpperと7枚のGeForce RTX 4090を動作させるために電源ユニットはSUPER FLOWER LEADEX 2000Wを2個搭載し合計4000Wの電源容量を持っています。
また、冷却にはEKWB製の水冷ブロックとCPUとGPU用水枕が搭載されており、冷却用のラジエーターは合計4枚搭載しており、サイズは560mm+480mm+420mm+420mmと言う暖房器具の様な構成になっています。また、この巨大かつ大量のラジエーターを冷却するためにNoctua製の14cmファンを10個と12cmファンを4つ搭載しています。
ちなみに、Ryzen Theradripper 5995WXはピーク時は450W、GeForce RTX 4090は1枚で400W程度の消費電力が必要となっており、CPU+GPUだけで3250Wの消費電力を要求する事になります。これにマザーボードのチップセットやファン、電源ユニットの損失分を合わせるとピーク時は恐らく4000Wを超えるような消費電力を記録すると考えられ、日本の家庭用コンセント(最大1500W)では対応できず、一般的なEV充電用コンセントの容量であるAC200V x 15A=3kWでさえも対応ができないレベルになっています。
このBIG BOSSですが、消費電力も凄いですがこれだけの構成であるため価格は€28,999、日本円で換算すると約460万円という事でEV充電用コンセントで充電が可能なTesla Model 3や日産ARIYA、Sakura、三菱EKクロスEVなどが補助金込みであれば買えてしまう価格になっています。
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